姉から借りていた本「パックス・モンゴリカ」を読んだ。
前の記事の「紀実小説の新書」というのはこれのこと。 面白かった! もはやチンギスハンとかモンゴル軍とか最強。 向かうところ敵なさ過ぎ。 誰もモンゴル軍を止められない。4試合連続ハットトリックの中山隊長ばりの勢い。 止められん止められんって言っとる間にヨーロッパ征服。中田ヒデばり。 ヨーロッパから中国までを支配するとかもはや神。ブラジル戦の川口よしかつばり。 この本を読んで、モンゴルの成功要因は徹底的な一貫性、普遍性なのだろうと思った。 たぶんモンゴル軍ではこんな指示が飛んだんだろうな。 「あの敵を倒します。そのためにすばやい攻撃が必要なのでお食事は馬上でお願いします。馬の足をゆるめないでください。」 現代人に言うならばこんなところか。 「その脂肪を燃やします。そのために継続的な運動が必要なのでお食事はロデオボーイ上でお願いします。ロデオボーイから降りないでください。」 そんな無茶な。降りずに食事なんかしたらホットコーヒーをこぼしてしまうよ。 でもきっと、世界を斡旋した当時のモンゴル軍であれば、 服にコーヒーの染みがつくことも厭わず本当にロデオボーイに乗り続けるんだろうな。 あっぱれ。あっぱれモンゴル。あっぱれチンギスハン。 なおこの本の中で、インド独立の父、ジャワーハルラール・ネルーが娘に書いた長い手紙で 「ヨーロッパの偉大さを認めないのは愚かなことだ。しかしアジアの偉大さを認めないのも、それに劣らず愚かなことだ」 という一文が紹介されているが、すごい人はどんな情勢でも見えてるものなんだなーと思った。 あとこの本の中で、日本の「源義経=チンギスハン」説の存在も短く紹介されているが、 本の最初でチンギスハンのルーツはかなりしっかり追及されている。 よって本では戦時中のチンギスハンよいしょの風潮で広まった物語として紹介されていて、 つまりやや馬鹿馬鹿しいなエピソードとして紹介されているということで、 なんだろう、元からそんな義経の説は信じていなかったけれど、 改めてがっちり否定されてしまい、なんとなく自分が残念だった。 とりあえず、本を読み終えて今、思うことは、 モンゴルに行ってみたい! 「久遠の蒼穹」という気持ちになって空を見上げてみたい! チンギスハンのルーツだとかいう「聖なる山」を見てみたい!なんなら登りたい! 自分の名前の由来が”Genghis Khan”の”Khan”というウワサもあるのでぜひ! ということである。 ちなみに”Khan”は王、あるいは部族長などの意味で、 最高位の存在、いわば「皇帝」の意味の語は”Great Khan”だそうだ。 友人諸君には、僕が偉大なことをした際にはぜひ「グレートカン」と呼んでもらいたいものである。
by kan-net
| 2007-10-26 23:41
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