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Sumo !
Après avoir vécu d'autres pays pendant longtemps, j'ai envie de redécouvrir mon pays, le Japon. Alors en janvier je suis allé voir les matches de sumo, le sport national nippon.
長く海外暮らしをした後は、日本を再発見したい思いが強まるものです。てなわけで1月に相撲を見に行ってきました。(1月14日、一月場所5日目)
After long stay in foreign country, I wanted to rediscover my country, Japan. That's why I went to see Sumo, the national sport.


Ryogoku Kokugikan (Sumo Hall)
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Outside of the hall
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Entry of wrestlers makunouchi
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Entery of yokoduna
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Match of Sumo
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Kotoshogiku, the champion of the January tournament
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It was very interesting ! Enjoyed it very much.
# by kan-net | 2016-02-03 18:24 | 暮らし
読書録:藤吉雅春「福井モデル 未来は地方から始まる」
最近、福井県出身の友人と県民トークをしていた時、「富山県民的には福井県にかつて住みよい県1位の座を奪われたことを今でも口惜しく思っている」なんて冗談めかして話していた(心は本気)。そして帰りの電車でKindleを見ていたら、電子積ん読していた「福井モデル」が目に入り、読み始めたら冒頭からこんなことが書いてあった。

バブル崩壊後の1992年から、旧経済企画庁は全国を対象に「住む」「働く」「癒す」「遊ぶ」「費やす」「育てる」「学ぶ」「交わる」の八つの分野について、計159項目の指標を使い数値を出して、毎年、都道府県別の幸福度ランキングが発表された。
99年までの7年間のランキングで、八項目それぞれの上位に必ず顔を見せたのが、北陸三県だった。「住みやすさ」で日本一の富山県は、94年に総合ランキングで一位になった。その後、福井県が5年連続総合一位を獲得。しかし、99年に、6年連続最下位だった埼玉県の土屋義彦知事(当時)が抗議したことにより、ランキングはこの年で廃止された。
(中略)
2011年に法政大学大学院の坂本光司教授と「幸福度指数研究会」が発表した、47都道府県幸福度ランキングでは、1位・福井県、2位・富山県、3位・石川県と、北陸三県がトップスリーを占める。
(中略)
地場産業が苦境にさらされながらも、こうした数字となって表れるその秘密とはなんだろうか。

ほう、未だに北陸三県はそんなに良い数字を出してたんだ、と思うと同時に、なんで未だに福井県に負けとるわけ?どういうこと?そもそも本のタイトルが「富山モデル」じゃなくて「福井モデル」なところが気に食わない!と思いながら読み進めた。

福井モデル 未来は地方から始まる 藤吉雅春、文藝春秋、2015年

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北陸三県、それも福井や富山といった地味で目立たない地域で、共働き率、勤労者世帯の実収入、出生率、学力、持ち家率など各種の幸福度指数が継続的に全国トップクラスになっている。この本はその背景にある特徴について、京都や大阪との比較も交えながら、インタビュー記録を中心に紹介している。

いろんな要素があってまとめきれないのだけど、大きなキーワードのひとつは「底つき体験」。もう抜本的にどうにかしないとダメだ、という体験。このキーワードをうまく表しているのが京都と大阪の対照的な例で、京都は明治維新による遷都という「底つき体験」を経て抜本的に町の仕組みの変革を行ったことで新しい地位を築くことに成功したものの、大阪は戦前に東洋一の商都であったところからズルズルとした下降線をたどりつつも「底つき体験」がなく、抜本的な変革を加えることができないまま今に至る。

福井県の第一の底つき体験は一向一揆に失敗したことにあるんだとか。ここで寺を失った僧侶を中心に学校のような機能の場所が始まり、学びの習慣が定着した。そして江戸時代には既に西洋の学問を取り入れるなど教育改革を熱心に行い、「中央の権力から遠い地域にあったから成立したとしか思えない」ような独自のスタイル、子供たちに自発的に学ばせ教師はサポートという「自発教育」のスタイルに繋がっていると。けっこう多くのページが福井県の教育について割かれているけど、「技術・家庭」の授業の内容や福井大学教職大学院など、なるほど確かに独自のスタイルを確立しているのかなという例が紹介されている。

僕としてはこの「中央の権力から遠い地域にあったから成立した」という部分が、文章の中で特にハイライトされていない気がするけれども福井や富山のもうひとつの特徴かなと経験的に感じた。冒頭の福井の友人とも「我々はとにかく地味」で意見が即一致したのだけど、徹底した田舎意識というか、ヨソはヨソ、ウチはウチ、どうぞお気になさらずに、ウチはウチでご迷惑かけないように生きていきますんで、的な。現実に各種指標で全国トップレベルの成績を達成していながら、いや何かの間違いじゃないですか、ウチなんて大したことないんです本当に地味なんです、とけっこう本気で思っているような、そういう県民性。(そうでない県民の方もおられると思いますが)

鯖江の「『奥さん、働いていないのなら、子供会の役員をやって』 専業主婦であることを周囲から珍しがられ、暇だと思われてしまうのだ」とか、富山市長の「そんなことを不公平だなんて言っていたら、すべてが停滞して、首長の政策なんて何もできやしない。(略)社会の仕組みそのものが平等じゃないのに、不公平を理由にしていたら何も進められないですよ」とか。目立つ地域では成り立たなさそうなことが、いい具合に隔絶された地域だからこそ下手にヨソを見ることなく「ウチのやり方」として自然と成り立っているのかなと思った。

キーになるプレイヤーの存在ももちろん外せない。どの組織の盛衰にも「個人」という要素が非常に大きな意味を持つのは当然で、本の中でも鯖江市や富山市のいろいろなプレイヤーが紹介されているけれども、富山市の場合は森市長がかなり上手くやったらしいということが見て取れた。注目されていることは知っていたけど、2010年以降、国内外から毎年400団体以上が富山市への行政視察に訪れていて、市長も2005年以降は毎年65回とか79回もの講演や討論会に招待されているらしい。やるなーという感じ。串とお団子!

読み終わって思うのは(読み終わったのも10日前とかだからあまりハッキリ覚えてない部分もあるが)、「福井モデル」は勤勉で思考力に富んだ子供を育てる教育システムや子育てしながらの共働きを当然とする文化、社長が多くかつ連携し合っている産業の構造など、長い地域の歴史が育んできた土台の上で成立していて、それがコンスタントに幸福度の高い地域を生み出しているようだということ。その点で「富山モデル」は本の中ではやや個人プレーの産物という印象を受ける描かれ方で、福井県ほどの土台があるのかどうか、市長が交代した後にどういう展開が待っているのかというところに少し懸念が残るような読後感。や、福井がなかなか凄そうだというのはわかったとしても、きっと富山の土台だってそんなに悪くないんじゃないかなあと思ったりもして。

さらにはこの本で殆ど実態の紹介されていない石川県も各種の指標で良い値を達成しているわけだから、この「北陸三県」が揃ってコンスタントに好成績ということについてもう少し解説が欲しかった気がする。東北、四国、山陰とか、(こう言っちゃなんですが)同じくらい底つき体験してそうな地域、田舎癖がありそうな地域は他にもある。北陸三県にまたがる共通の特徴は何なのか、その背景は何か、さらに他の地域でその模倣はどこまで可能なのかといったあたりまで整理されていれば、「北陸モデル」としてもう一歩進んで面白かったかなあとも思うのだった。

いや、でもたくさんのインタビューに基づいて面白い要素が紹介されていたので総じて面白かった。富山に帰ったら東岩瀬に行ってこよう。綺麗になってからたぶんまだ一回しか行ったことないんだよね。

以下、幾つかの印象に残った箇所の抜粋。(LocationはKindle)

「地方の自立で成功例が登場するのは、日本の辺境地域です。辺境は底つき体験をしているからです。底をつくことは再生に必要です。底つき体験とは、アルコール依存症の人に顕著な例です」(Location 464)

コンパクトシティとは、ゾーニング政策である。ゾーンをつくって、居住区に人を移していく。市長自身が「乱暴な政策」と言うが、引っ越した方が「便利」で「お得」と思ってもらうには、やはりデータと理屈が重要だ。(Location 711)

「今の市民の声を聞いて、それを政策に反映させるのは、ポピュリズムだ。三十年後の市民の声を意識しろ」(Location 859)

「好きな女がいれば、地球の裏側まで会いに行くだろ? 町もそういうものだし、ライトレールがそれをもっと可能にしたんです」(Location 1069)

「『世間は斜陽、斜陽というが、なぜ斜陽なのか。それは産業が最先端をいっているから、最初に斜陽になるだけだ』と」  業界全体は斜陽なのかもしれないが、生き残っている企業はむしろより強くなっている。(Location 1550)

「行政は最大のサービス業と言われ続けていますし、市民の皆さんは顧客です。しかし、顧客の皆さんは株主でもある。皆さんにも少しでもお手伝いをしていただきたい。これは〝顧客から協働者への変革〟なんです」(Location 1861)

知恵と刺激を外部から呼び寄せ、考案してくれた若者たちはその後も鯖江のために尽力する。他力本願と、それを受け入れる寛容さ。この組み合わせで町づくりを行っているのだ。(Location 1986)

人を育てるという試みは、相互障害状況と似ている。生徒がわからないのは、教えているのにわからないのではなく、生徒のことをわかっていないから伝わらないのではないか。(Location 2394)

「宿題というのは何の発見もないし、探究もありません。(略)しかし、宿題は重要なことを教えています。それは勤勉たれ、ということです。(略)勤勉さは結果を出してくれることを、みんな知っているのです」(Location 2441)

「なぜ福井なのか」と問われれば、こう答えている。常に何かが欠けているからだ。欠けているから、自助努力をして必死に埋めようとしている。長い歴史の中で常にそういう作業を繰り返しているから、まったく派手さもなければ成功モデルと言えるような目新しさもない。しかし、都道府県別ランキングで見られるようなトップレベルの数字を結果として残し続けている。(Location 2574)

# by kan-net | 2015-12-08 08:13 | 読書
2015年11月13日のカラチの主な犯罪関係ニュース
前の記事でカラチのことを思い出したので。

2015年11月13日のカラチの主な犯罪関係ニュース。
(2015年11月14日付 The Express Tribune より)

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1. Attack on water hydrant injures seven
バイクに乗った男が手榴弾を投げつけて給水ポンプの近くにいた7名が負傷。同所にいたパキスタン人民党(PPP)の地元有力者が狙われた模様。

2. 1000kg of hashish recovered
トラックに隠された1000kgのハシッシュ(麻薬)が発見される。

3. PPP local office attacked
木曜日夜、パキスタン人民党のオフィスに化学物質が投げつけられる。火をつけ損ねたようで怪我人等なし。

4. Woman strangled to death
65歳の女性が自宅で窒息死寸前の状態で保護される。

5. Assailants injure man
男性が銃撃を受けて負傷。

6. Man injured during firing
32歳の男性が銃撃を受けて負傷。

7. Man shot
30歳の男性が銃撃を受けて負傷。

8. Speeding vehicle kills man
65歳ほどの男性が高速走行の車にひかれて死亡。身元不明。

9. Alleged target killers caught
殺し屋(容疑者)を2人逮捕。

10. Two alleged robbers killed
2人の強盗が集まった群衆により射撃されたうえ暴行を受けて死亡。

11. Man's body found
35歳の男性が首をつって死亡しているのが発見された。


毎日このフォーマットで地図に番号が振られ、その下に番号に対応する内容が記載される。ちなみにさらにその下には星占い。

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# by kan-net | 2015-11-30 06:01 | 何気ない
(その後の僕の様子)
前の記事では「その後のパリの様子」を載せましたが、同時に「こういうのはもっと他のパリ在住者やちゃんとしたメディアが伝えてくれるだろうし別に良いでしょ」とも思っていました。ただ僕と関係のある人からすると僕という媒体を通しての情報にもそれなりに価値があるのかもしれないし、ちょうどそういう経緯で書いた原稿が既にあったので、載せることにしたのでした。

ただ実はその記事の前に書こうとしていた記事があったのです。それがこの「その後の僕の様子」。テロが発生して以降、3日間で驚異の5000アクセス越えを果たした「2015年11月13日パリ同時多発テロ発生時のことと今思うこと」(普段の僕のブログは1つの新記事に3日間で約100アクセス!)を筆頭にけっこう真面目な記事をブログに書き、ツイッターでもテロ関連の情報を発信などしていたわけですが、まあ、そろそろ自分自身の緊張も解かないといけないと。上手いことどーでもいいことを書こうと。でもだからと言って全然違うことも思いつかないし、じゃあ自分が如何にやられてるかというのを書くのが良いかなと思ったわけです。ほとんど誰にも待たれていない「その後の僕の様子」、いやいやそこ「その後のパリ」でしょというタイミングで「その後の僕」、自分のブログなら書いていいだろうと。

それで、既にちょっとメモもしてあったのね。でも結局「その後のパリ」を出しちゃったもんで機を逸していました。今宵、その薄い内容を、少し修正してこっそりと開放します。タイトルにもカッコ()を付けて。



その後の2015年11月20日ごろの僕の様子

・メトロに乗ってビビッている。緊張感。
・メトロを下りて歩いていた時も物陰から人が出てきてビクッとした。過度の怖れ。
・メトロ5番線(自宅から最寄の線)で不審物の情報が出たのはサンドニの銃撃戦よりも嫌。
・ジョギングしている人が撃たれる夢を観た。
・最近は昼間の時間が短い、雨が降っているのも良くない。
・FBやTwitterで日本にいる人たちからの共感が感じられずイラつく部分もあった。諌めてくれた友人に感謝。でもやはり実際に関心がなさそうなドメスティックな友人には不満を感じてしまう。
・語学学校が終わり仕事は相変わらずないので、時間があって情報を追えてしまう。しかもフランス語が分かってしまう。今の家にはテレビまである。総じて良くない。
・ショックを受けている部分も明らかにあるが、意外と冷静な自分もいるので大丈夫。近しい人たちへの情報提供に意義を感じている部分も率直にあるだろう。
・意外と動じていないのは、普段から男の子として平静を装う心がけをしていたことと、カラチでの経験が大きいかもしれない。
・カラチには計4か月半ほど居たが、しっかりとした爆弾テロに巻き込まれかけたことも何度かあるし、地元の英字新聞に毎日「昨日の犯罪マップ」みたいのが載っているのも衝撃的だった。
・パリのテロだけじゃなくてベイルートのテロも、とか言う文脈では、僕はカラチの毎日に対しても祈りたい。

(カラチの犯罪マップの一例を次の記事に掲載しました)
# by kan-net | 2015-11-30 05:49 | 暮らし
その後のパリの様子(2015年11月21日)
友人の友人が「今度パリへ観光に行く予定なのだけど色々心配なので現地の人から雰囲気をなんか教えてもらいたい」と僕の友人に言ったとのことでお鉢が回ってきました。その方あてに僕の視点からのパリの様子を書いたので、それをちょっと修正したものを以下に貼っておきます。



状況は刻々と変わっているように思いますので、最新の情報を追うのが大事だと思います。まず情報発信媒体を以下にいくつか挙げます。(フランス語媒体は除きます)

◆日本語でフランスの情報
フランスで生活する日本人のためのサイトです。見る限り「ニュースダイジェスト」はそれなりに活発に情報発信しているようですが、他のソースは更新頻度の関係なのか現時点で未だテロ関係の発信をしていないものもあります。ただ普通の観光情報のソースとして使うことも可能かと思うので3つ載せておきます。
フランスニュースダイジェスト
オヴニー
ジモモパリ

◆英語でフランスの情報
ほぼリアルタイムで情報提供しているサイトがかなりあります。2つだけ載せますが「France」「News」「English」とかで検索すれば他にもいろいろ見つかるかと思います。
France 24
The Guardian

◆その他
在フランス日本大使館は滞在者向けに以下のメッセージを出しています。
3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#参照)


ここからは僕が観察していてのパリの様子です。まず都市の機能について。

11月21日現在、都市の機能はほぼ回復しているように見えます。交通機関も観光地もスーパーマーケットも郵便も、基本的な機能で何か大きな変化があったというようには把握していません(個別には閉めている観光地もあるかもしれません)。

19日にメトロに乗ったところ、「駅構内で不審物が発見された」とのことで徐行運転をしていました。こうした交通機関の乱れはテロ以降何度か起きているようですが、ただその後にそれが実際に危険物だったという報道は見ていません。テロで用心深くなった市民がそこらへんのものを不審物として見て通報するようになっただけかと思っています。

シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットは実施中、同所イルミネーションは点灯が延期され、リヨンで毎年開催されている「光の祭典」という大イベントは中止になりました。多くの人が集まるこうしたイベントはそれぞれ治安維持の観点に照らして実施・中止の判断がされているのだと思います。

町中には警察が多く配置されています。観光地により多く配置されているのは間違いないでしょう。個人的にはそれなりに安心感があるかなと思っています。

空港ですが、ちょうど昨日パリのシャルルドゴール空港へ降り立った友人によると「すごく普通、朝方で人が少なかったからかいつもよりスムーズに感じた」そうです。この友人は上海乗換でしたが、出発地によっても状況は違うかもしれません。というのも僕が昨年11月にウガンダへ遊びに行った帰り、ケニアで乗り継いでパリへ戻った時には飛行機を降りて少し行ったところに警察官が立っていて全員のパスポート確認をしていました。当時はエボラが非常に問題になっていて、その関係かもしれません。渋滞になって通過に時間がかかったので、場合によっては想定しておいた方が良いでしょう。

他方、テロ後にフランスを出国した友人の話はまだ聞いていません。ニュースなどでは「セキュリティを強化しているので早めの空港到着を」と言っているので従った方が良いと思います。その上でさらに少し気になるのは上述のような「不審物」による交通機関の乱れのリスクです。シャルルドゴール空港もオルリー空港もパリ市内から電車で行こうとするとRERのB線というのに乗るのですが、このB線はもともとダイヤが乱れがちでもあるので、その上に不審物リスクもあると考えるとバスやタクシーの方が良いかもしれません。バスならロワシーバス、エールフランスバス、最近登場したイージーバスあたりが選択肢です。とは言えテロ発生後、公共交通の利用を避けて自動車を利用する人が増えているようですので、通勤通学時間帯などは特に大渋滞が発生しうることをご考慮ください。


次に人々の様子について少しだけ。

人々はけっこう普通に生活しているように見えます。学校や会社も普通にやっているようです。公園に出かけたら散歩やジョギングをしている人がたくさんいました。

ただし、これは僕自身が緊張感のある目で見ているから感じるだけかもしれませんが、どこか緊張感はあるかなと思います。例えばメトロの乗客同士が口論をすることくらいは以前からたまにあるのですが、テロ後のメトロで口論が始まった瞬間、周り一帯にかなりの緊張が走ったように思いました。

ちょうど早朝にサンドニの作戦が行われた日(18日)の夕方だったことも勿論あるでしょうが、カフェではニュースが流されていて、かじりつくように見つめている人がいました。他方で全く気にしないそぶりで本を読んでいる人、仲間と談笑する人などもいました。カフェを楽しむことはフランスの大切な文化なので、テロに屈せずに文化を貫くという意志が働いているように思います(「テラスでカフェを楽しもう」という運動も起きているようです)。

会話をちょっと盗み聞きすると、「ひどい!おそろしい!」と感情を抑えきれない人もいますが、普通の話題の人が多いです。笑顔も普通に見られます。無理して平静を装っているのか実際に平静を取り戻しつつあるのかは知りうるところではありません。おそらくその両方なのでしょう。

余談ですが最近のパリは昼間の時間がとても短くなりました。朝8時ごろにようやく明るくなり、夕方5時半ごろにはもう暗い。おまけにここ数日間はしとしとと雨も降り続き、気温も最低5度の最高7度とか、なんかこう、ひもじい。一度気分が落ち込んだら落ち込みっぱなし。明日は久しぶりに晴れるようなので、公園にでも行って気分転換してこようと思います。おしまい。
# by kan-net | 2015-11-22 09:09 | 暮らし