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2015年11月13日のカラチの主な犯罪関係ニュース
前の記事でカラチのことを思い出したので。

2015年11月13日のカラチの主な犯罪関係ニュース。
(2015年11月14日付 The Express Tribune より)

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1. Attack on water hydrant injures seven
バイクに乗った男が手榴弾を投げつけて給水ポンプの近くにいた7名が負傷。同所にいたパキスタン人民党(PPP)の地元有力者が狙われた模様。

2. 1000kg of hashish recovered
トラックに隠された1000kgのハシッシュ(麻薬)が発見される。

3. PPP local office attacked
木曜日夜、パキスタン人民党のオフィスに化学物質が投げつけられる。火をつけ損ねたようで怪我人等なし。

4. Woman strangled to death
65歳の女性が自宅で窒息死寸前の状態で保護される。

5. Assailants injure man
男性が銃撃を受けて負傷。

6. Man injured during firing
32歳の男性が銃撃を受けて負傷。

7. Man shot
30歳の男性が銃撃を受けて負傷。

8. Speeding vehicle kills man
65歳ほどの男性が高速走行の車にひかれて死亡。身元不明。

9. Alleged target killers caught
殺し屋(容疑者)を2人逮捕。

10. Two alleged robbers killed
2人の強盗が集まった群衆により射撃されたうえ暴行を受けて死亡。

11. Man's body found
35歳の男性が首をつって死亡しているのが発見された。


毎日このフォーマットで地図に番号が振られ、その下に番号に対応する内容が記載される。ちなみにさらにその下には星占い。

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by kan-net | 2015-11-30 06:01 | 何気ない
(その後の僕の様子)
前の記事では「その後のパリの様子」を載せましたが、同時に「こういうのはもっと他のパリ在住者やちゃんとしたメディアが伝えてくれるだろうし別に良いでしょ」とも思っていました。ただ僕と関係のある人からすると僕という媒体を通しての情報にもそれなりに価値があるのかもしれないし、ちょうどそういう経緯で書いた原稿が既にあったので、載せることにしたのでした。

ただ実はその記事の前に書こうとしていた記事があったのです。それがこの「その後の僕の様子」。テロが発生して以降、3日間で驚異の5000アクセス越えを果たした「2015年11月13日パリ同時多発テロ発生時のことと今思うこと」(普段の僕のブログは1つの新記事に3日間で約100アクセス!)を筆頭にけっこう真面目な記事をブログに書き、ツイッターでもテロ関連の情報を発信などしていたわけですが、まあ、そろそろ自分自身の緊張も解かないといけないと。上手いことどーでもいいことを書こうと。でもだからと言って全然違うことも思いつかないし、じゃあ自分が如何にやられてるかというのを書くのが良いかなと思ったわけです。ほとんど誰にも待たれていない「その後の僕の様子」、いやいやそこ「その後のパリ」でしょというタイミングで「その後の僕」、自分のブログなら書いていいだろうと。

それで、既にちょっとメモもしてあったのね。でも結局「その後のパリ」を出しちゃったもんで機を逸していました。今宵、その薄い内容を、少し修正してこっそりと開放します。タイトルにもカッコ()を付けて。



その後の2015年11月20日ごろの僕の様子

・メトロに乗ってビビッている。緊張感。
・メトロを下りて歩いていた時も物陰から人が出てきてビクッとした。過度の怖れ。
・メトロ5番線(自宅から最寄の線)で不審物の情報が出たのはサンドニの銃撃戦よりも嫌。
・ジョギングしている人が撃たれる夢を観た。
・最近は昼間の時間が短い、雨が降っているのも良くない。
・FBやTwitterで日本にいる人たちからの共感が感じられずイラつく部分もあった。諌めてくれた友人に感謝。でもやはり実際に関心がなさそうなドメスティックな友人には不満を感じてしまう。
・語学学校が終わり仕事は相変わらずないので、時間があって情報を追えてしまう。しかもフランス語が分かってしまう。今の家にはテレビまである。総じて良くない。
・ショックを受けている部分も明らかにあるが、意外と冷静な自分もいるので大丈夫。近しい人たちへの情報提供に意義を感じている部分も率直にあるだろう。
・意外と動じていないのは、普段から男の子として平静を装う心がけをしていたことと、カラチでの経験が大きいかもしれない。
・カラチには計4か月半ほど居たが、しっかりとした爆弾テロに巻き込まれかけたことも何度かあるし、地元の英字新聞に毎日「昨日の犯罪マップ」みたいのが載っているのも衝撃的だった。
・パリのテロだけじゃなくてベイルートのテロも、とか言う文脈では、僕はカラチの毎日に対しても祈りたい。

(カラチの犯罪マップの一例を次の記事に掲載しました)
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by kan-net | 2015-11-30 05:49 | 暮らし
その後のパリの様子(2015年11月21日)
友人の友人が「今度パリへ観光に行く予定なのだけど色々心配なので現地の人から雰囲気をなんか教えてもらいたい」と僕の友人に言ったとのことでお鉢が回ってきました。その方あてに僕の視点からのパリの様子を書いたので、それをちょっと修正したものを以下に貼っておきます。



状況は刻々と変わっているように思いますので、最新の情報を追うのが大事だと思います。まず情報発信媒体を以下にいくつか挙げます。(フランス語媒体は除きます)

◆日本語でフランスの情報
フランスで生活する日本人のためのサイトです。見る限り「ニュースダイジェスト」はそれなりに活発に情報発信しているようですが、他のソースは更新頻度の関係なのか現時点で未だテロ関係の発信をしていないものもあります。ただ普通の観光情報のソースとして使うことも可能かと思うので3つ載せておきます。
フランスニュースダイジェスト
オヴニー
ジモモパリ

◆英語でフランスの情報
ほぼリアルタイムで情報提供しているサイトがかなりあります。2つだけ載せますが「France」「News」「English」とかで検索すれば他にもいろいろ見つかるかと思います。
France 24
The Guardian

◆その他
在フランス日本大使館は滞在者向けに以下のメッセージを出しています。
3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#参照)


ここからは僕が観察していてのパリの様子です。まず都市の機能について。

11月21日現在、都市の機能はほぼ回復しているように見えます。交通機関も観光地もスーパーマーケットも郵便も、基本的な機能で何か大きな変化があったというようには把握していません(個別には閉めている観光地もあるかもしれません)。

19日にメトロに乗ったところ、「駅構内で不審物が発見された」とのことで徐行運転をしていました。こうした交通機関の乱れはテロ以降何度か起きているようですが、ただその後にそれが実際に危険物だったという報道は見ていません。テロで用心深くなった市民がそこらへんのものを不審物として見て通報するようになっただけかと思っています。

シャンゼリゼ通りのクリスマスマーケットは実施中、同所イルミネーションは点灯が延期され、リヨンで毎年開催されている「光の祭典」という大イベントは中止になりました。多くの人が集まるこうしたイベントはそれぞれ治安維持の観点に照らして実施・中止の判断がされているのだと思います。

町中には警察が多く配置されています。観光地により多く配置されているのは間違いないでしょう。個人的にはそれなりに安心感があるかなと思っています。

空港ですが、ちょうど昨日パリのシャルルドゴール空港へ降り立った友人によると「すごく普通、朝方で人が少なかったからかいつもよりスムーズに感じた」そうです。この友人は上海乗換でしたが、出発地によっても状況は違うかもしれません。というのも僕が昨年11月にウガンダへ遊びに行った帰り、ケニアで乗り継いでパリへ戻った時には飛行機を降りて少し行ったところに警察官が立っていて全員のパスポート確認をしていました。当時はエボラが非常に問題になっていて、その関係かもしれません。渋滞になって通過に時間がかかったので、場合によっては想定しておいた方が良いでしょう。

他方、テロ後にフランスを出国した友人の話はまだ聞いていません。ニュースなどでは「セキュリティを強化しているので早めの空港到着を」と言っているので従った方が良いと思います。その上でさらに少し気になるのは上述のような「不審物」による交通機関の乱れのリスクです。シャルルドゴール空港もオルリー空港もパリ市内から電車で行こうとするとRERのB線というのに乗るのですが、このB線はもともとダイヤが乱れがちでもあるので、その上に不審物リスクもあると考えるとバスやタクシーの方が良いかもしれません。バスならロワシーバス、エールフランスバス、最近登場したイージーバスあたりが選択肢です。とは言えテロ発生後、公共交通の利用を避けて自動車を利用する人が増えているようですので、通勤通学時間帯などは特に大渋滞が発生しうることをご考慮ください。


次に人々の様子について少しだけ。

人々はけっこう普通に生活しているように見えます。学校や会社も普通にやっているようです。公園に出かけたら散歩やジョギングをしている人がたくさんいました。

ただし、これは僕自身が緊張感のある目で見ているから感じるだけかもしれませんが、どこか緊張感はあるかなと思います。例えばメトロの乗客同士が口論をすることくらいは以前からたまにあるのですが、テロ後のメトロで口論が始まった瞬間、周り一帯にかなりの緊張が走ったように思いました。

ちょうど早朝にサンドニの作戦が行われた日(18日)の夕方だったことも勿論あるでしょうが、カフェではニュースが流されていて、かじりつくように見つめている人がいました。他方で全く気にしないそぶりで本を読んでいる人、仲間と談笑する人などもいました。カフェを楽しむことはフランスの大切な文化なので、テロに屈せずに文化を貫くという意志が働いているように思います(「テラスでカフェを楽しもう」という運動も起きているようです)。

会話をちょっと盗み聞きすると、「ひどい!おそろしい!」と感情を抑えきれない人もいますが、普通の話題の人が多いです。笑顔も普通に見られます。無理して平静を装っているのか実際に平静を取り戻しつつあるのかは知りうるところではありません。おそらくその両方なのでしょう。

余談ですが最近のパリは昼間の時間がとても短くなりました。朝8時ごろにようやく明るくなり、夕方5時半ごろにはもう暗い。おまけにここ数日間はしとしとと雨も降り続き、気温も最低5度の最高7度とか、なんかこう、ひもじい。一度気分が落ち込んだら落ち込みっぱなし。明日は久しぶりに晴れるようなので、公園にでも行って気分転換してこようと思います。おしまい。
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by kan-net | 2015-11-22 09:09 | 暮らし
Que signifie "la France est en guerre"
J'ai écrit dans le dernier article (en japonais) "Le président Hollande a fortement accusé l'acte de guerre commis par une armée terroriste, mais il n'a peut-être pas définitivement déclaré que la France était ou serait en guerre (contrairement au premier ministre et à l'ancien président). Je voudrais donc espérer quand même qu'il trouve quelque moyen afin d'éviter la guerre." Mon moindre espoir a été rejeté assez immédiatement. Le 16, devant le Parlement réuni en Congrès, il a déclaré que "la France est en guerre contre Daech" et qu'"il ne s'agit pas de contenir, mais de détruire cette organisation." Une standing ovation assez longue, puis, La Marseillaise. C'était, selon des journalistes, la troisième fois que l'ensemble des parlementaires chantent l'hymne national dont les paroles me font imaginer une scène assez violente, alors en regardant la télé je me suis dit "ah, ça commence vraiment."

Le 17 (veille de l'opération à Saint-Denis), le Figaro et RTL ont publié les résultats de leur sondage réalisé le 16. Voici quelques chiffres:
・59% des Français approuvent les déclarations ("la France est désormais entrée en guerre") et les conséquences que cela implique
・84% sont d'accord pour accepter davantage de contrôles
・74% sont favorables à l'emprisonnement des personnes qui figurent sur ce fichier S.
・85% approuvent l'intervention militaire en Syrie

En lisant, j'étais un peu étonné. De grands politiciens avaient très fréquemment prononcé le mot "guerre" depuis le vendredi 13, et les presses, les radios et les chaînes de télévision l'avaient toujours répété, cependant, le taux d'approbation sur la guerre "s'est retenu" à 59%, je me suis dit. Mais c'était vrai qu'il n'y avait pas beaucoup de Français interrogés qui utilisaient le mot "guerre", même s'ils exprimaient leur colère et chagrin. J'ai donc pensé qu'un sentiment de résistance au mot "guerre" reste quand même dans un certain nombre de citoyens français.

Comparé au citoyen français, de grands politiciens français prononcent le mot "guerre" avec une fréquence anormale, cela me rend désespéré. Mais concernant ce mot, ma compréhension est en train de changer. Tout d'abord j'avais supposé que, par la répétition de ce mot, les politiciens visaient à provoquer une opinion publique plus favorable aux attaques contre Daech, soit l'intervention militaire en Syrie. Maintenant, après avoir vu l'opération à Saint-Denis du 18 et de nombreuses interpellations réalisées immédiatement depuis le 15 qui ont effectivement découvert des armes, l'utilisation aussi fréquente du mot "guerre" a, il me semble, pour but de maintenir la sécurité publique.

Déjà en avril cinq attentats ont été déjoués en France ces derniers mois-là (Le Monde, le 23 avril 2015), et en septembre on connaissait déjà un projet des attentats contre une salle de concert (Le Monde, le 18 septembre 2015). Le gouvernement devait avoir une conscience assez forte sur le risque de terrorisme en France. Mais il n'y avait probablement pas assez de preuves pour l'interpellation. Alors, après les attentats du 13, ce n'est plus possible de laisser les risques sur le territoire de sorte que de nombreuses interpellations ont eu lieu dans le cadre de l'état d'urgence.

Du coup, par l'expression très forte "la France est en guerre" était peut-être choisie afin de sensibiliser au maximum les citoyens au risque de terrorisme et afin d'obtenir une reconnaissance des citoyens sur la mobilisation de tous les moyens pour la sécurité du territoire. Le sondage ci-dessus montre que la plupart des Français, les citoyens du pays des droits de l'homme, sont d'accord pour accepter davantage de contrôles et pour l'emprisonnement des personnes sur le fichier S, cela pourrait avoir été influencé par le mot "guerre" répété. Je n'aime pas supposer beaucoup comme ça sans fondement évident ni responsabilité, mais ça me semble possible avec cette supposition de comprendre un peu un motif de la répétition du mot effrayant "guerre" par des politiciens, puis, ça permet d'atténuer un peu mon inquiétude sur l'accélération mondiale des échanges de violence.



Mais, ensuite, la guerre ira jusqu'où ? Elle va déjà jusqu'où en ce moment ? Ou bien, qu'est-ce que signifie "la guerre" ici ? ... ce sont des questions. Le 14, le lendemain des attentats à Paris, l'armée française a exécuté un bombardement massif à Raqqa, désormais des bombardements français et russes y continuent. Toutefois, des bombardements à Raqqa avaient déjà été exécutés avant les attentats. (Les terroristes ont justifié leurs actes par les précédentes actions militaires françaises dans ce pays)

Reprendre le sondage. "59% des Français approuvent les déclarations ("la France est désormais entrée en guerre") et les conséquences que cela implique", et "85% approuvent l'intervention militaire en Syrie", alors d'où cet écart vient ? Il y aurait un sentiment qui veut juger par la situation de son territoire français et d'autour de soi (et c'est normal), et les situations d'autres parts ne sont pas aussi importantes (et c'est normal), donc la France n'est pas en guerre même si l'armée française exécute des bombardements ailleurs (ah?). Bon, c'est vrai que la signification de la "guerre" a changé, maintenant ce n'est plus contre un/des autres pays mais c'est contre le terrorisme, donc ces résultats doivent être examinés en considération de la compréhension incertaine selon les personnes de la phrase "la France est en guerre."

En fait c'est aussi une question posée à moi. Moi, j'avais assez peur du mot "guerre" répété par des politiciens, mais des bombardements massifs à Raqqa depuis le 14 m'étaient "de plus grands bombardements qu'avant." Ce m'étaient des présages horribles, mais je ne me sentais pas en vraie guerre. Mais, nous étions peut-être toujours en guerre, depuis longtemps. Une image de Raqqa m'a fait sentir qu'on est déjà bien en guerre.


Enfin, j'ai beaucoup réagi et résisté au mot "guerre" prononcé très fréquemment après le 13, mais probablement je me laissais entraîner par le mot. Ce n'est pas vrai qu'il n'y a pas de guerre faute du mot "guerre" prononcé, pas vrai non plus qu'on est en guerre à force du mot "guerre." Il faut donc bien essayer d'observer et de comprendre de mes propres yeux. Ce n'est pas non plus juste de comprendre qu'on est en guerre en raison d'une soule image ci-dessus. Pourtant, le 12 à Beyrouth, le 13 à Paris et à Saint-Denis, le 18 à Saint-Denis, le 20 à Bamako... on voit plus d'actes terroristes, puis il y a davantage de bombardements contre Daech à Raqqa par l'armée française et russe, alors c'est évident que la tension est en train de monter rapidement. Il faut que je continue à observer de mes propres yeux.

Au fait, je partage une chose donc je n'étais pas très conscient; il y a toujours des citoyens syriens qui ne peuvent pas évacuer à cause de leur pauvreté à Raqqa. Sous la pression de Daech et les bombardements des armées étrangères, comment-vivent les citoyens à Raqqa, qu'est-ce qu'ils voient et entendent, et qu'est-ce qu'ils en pensent ? (Les bombardements sont exécutés contre les équipements de Daech, selon les armées offensives)


Je termine cet article par des mots de Dalai Lama: "Nous ne pouvons pas régler ce problème seulement grâce à la prière. Ce sont les humains qui ont créé ce problème et maintenant nous demandons à Dieu de le résoudre. Ce n’est pas très logique. Dieu nous répondrait sans doute: réglez le vous même car c’est quand même vous qui l’avez créé. Travaillons ensemble pour la paix au sein de nos familles et de nos sociétés, n’attendez pas de l’aide de Dieu, Bouddha ou même des différents gouvernements." (i100/Independent, le 18 novembre 2015) + (yoganova, le 18 novembre 2015 en français)
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by kan-net | 2015-11-22 02:17 | 考え
「戦争」の言葉に思うこと
前の記事で「オランド大統領は(中略)フランスが戦争へ乗り出すという明確な表明はしていないと思われ、そこに微かな希望を見出したいところ」と書いたけど、そんな「希望」はあっさり裏切られた。16日の夕方に開かれた上下両院合同会議での演説で大統領は「フランスは戦争状態にある」「我々の敵はイスラム国である。我々はこの組織を食い止めるのではない、この組織を滅ぼすのだ」 と宣言。演説後には両院全議員は総立ち、長い拍手が鳴り響き、国歌ラ・マルセイエーズの斉唱が続いた。この国歌が両院合同会議で歌われるのは1918年、2015年1月(シャルリーエブド)以来3度目だったらしいのだけど、その好戦的な歌詞(「武器を取れ市民よ 隊列を組め 進もう 進もう 汚れた血が我らの畑の畝を満たすまで!」とか)にもともと若干ひき気味な僕はテレビを観ながら「これはヤバいな」とただ思った。

そして17日(サンドニの前日)、FigaroとRTLが16日に実施した世論調査の結果が公表された。以下にそのいくつかの数字。
・59%が「フランスは戦争状態へ突入した」に同意
・84%が治安向上のため自らの自由に制限がかかることを肯定
・74%が潜在的危険人物(「fichier S」該当者)の拘留を肯定
・85%がシリアを占拠するイスラム国への攻撃を肯定

これを見て、少し「おや」と思った。テロの発生直後から大物政治家が「戦争」という言葉を繰り返し、それを報じるメディアでも同語が頻出していたのに対して、世論調査では「戦争状態へ突入」への同意が59%に「留まった」と僕は感じた。確かに、テレビのインタビューなどでも市民は皆それぞれに怒りや悲しみを表明していたけど、「戦争」の単語を自ら遣う人は少なかった。一般のフランス市民の間には「戦争」に対する抵抗が一定程度は残っているのかなと思った。

それに比べると政治家が「戦争」と発言する頻度は異常なほどで、こちらの気分を重くする。好戦的な方向へ民意を誘導するつもりかと苦々しく見ていたのだけど、18日未明のサンドニの作戦や、15日の夜から数百件規模でフランス全土で強制捜査が展開されている様子(リヨンではロケット砲など大量の武器を押収)を見ていて、この「戦争」の多用はかなり国内の治安確保への意味合いが強いように思えてきた。

4月の時点でバルス首相は「シャルリーエブド以降で5つのテロ行為を未然に防いだ」と言っていたし(Le Monde 2015年4月23日)、テロリストがコンサートを狙うという情報も夏には明らかになるなど(Le Monde 2015年9月18日)、政府は国内に相当な危機認識を抱いていたと思われる。ただ踏み込めるほどの確証がなかった。それが13日のテロ事件の発生を受けてこれ以上は看過できるわけもなく、非常事態宣言を直ちに発し、以前から危険性があると踏んでいた数百に及ぶ潜在的危険人物を押さえにかかったのだ思う。

つまり「フランスは戦争状態にある」という強い発言によって、国民に危機意識を共有させ、また「国土の治安維持のためにあらゆる手を尽くす」ことについての承認を得たのかなと。前述の世論調査、フランスという人権の国の民の8割が自らの自由に制限がかかることに納得を示し、7割が潜在的危険人物の拘留に賛同するというのは、そうした発言の影響もあったように思う。…あまりこういう推測ごっこみたいのは好きじゃないけど、そう考えると彼らの発言の意図が少し理解できる気がして。



ただそうすると、実際に戦争はどこまで行くのか?どこまで既に行っているのか?というか、ここで言う「戦争」とは何か?という思いが生じる。フランス軍はパリ同時多発テロの翌14日にはラッカを占拠するイスラム国勢力に対して大規模な爆撃を行い、その後もロシア軍と代わる代わる攻撃を続けている。とは言えラッカへの攻撃自体はテロより前から実施されていたものだ(イスラム国はそれをテロの理由の1つとしている)。

再び前述の世論調査、「フランスは戦争状態にある」の肯定は59%、フランス軍によるイスラム国への攻撃への肯定は85%。このギャップは何か。フランスの国土、自分の身の回りの状態が判断基準であり、他所のことは二の次、フランス軍が他所で攻撃していてもフランスは戦争状態ではないという潜在意識が見え隠れする。まあ対峙する相手が国でなくテロ組織という時代になり「戦争」の概念が変わってきているし、その上で「フランスは戦争状態」というフレーズ自体をどう理解するかというのが既に問いだと思うけど。

これは僕自身への問いでもある。僕自身、政治家たちの「戦争」の言葉に対して恐怖を覚えながらも、14日以降に激しくなったフランス軍による攻撃はそれでも単なる「これまでより大規模な攻撃」だった。戦争の前触れとは思っても、戦争に入ったとは思っていなかった。でも戦争には既に入っていたのかもしれない。ラッカへの攻撃のイメージを見て、これはもう戦争でしょという感覚になった。


結局、俄かに多用され始めた「戦争」という言葉に過敏に反応していたけど、言葉に踊らされた感がある。言葉が出ていなかったから戦争が起きていなくて、言葉が出されたから戦争だというのは当たらない。その言葉の有無にかかわらず実際に何が起きているかをできるだけ自分で観察して、自分でその状況を理解するように気をつけないといけない。上のイメージ一枚でじゃあ戦争だと認識するのが正しいわけでも必ずしもないだろう。ただ12日のベイルート、13日のパリとサンドニ、18日のサンドニ、20日のバマコ(現在進行中…)などとにかくここ数日間でテロの脅威が目立ち始めて、フランス軍やロシア軍がラッカへの攻撃を強めるなど、緊張が急激に高まっているのは感じる。できるだけ自分で観察し続ける。

なお僕自身の頭に入っていなかったことなのでここで記載しておくと、イスラム国が占拠しているシリアのラッカには今も「貧しさゆえに難民として避難することすらできなかった市民」が住み続けている。イスラム国の迫害に怯え、フランス軍やロシア軍の攻撃にも怯えながら、ラッカ市民は今何を体験し、何を見聞きし、何を思っているのだろうか。(フランス軍はイスラム国の施設を攻撃としている)


最後にダライラマの言葉。「祈るだけで問題は解決しない。人間が問題を作りだし、そして今は神に救いを求めている。論理的でない。神も、自分で生んだ問題は自分で解決しろと言うだろう。平和のために私たち一人一人が努めよう、家庭の中で、社会の中で。神や仏陀や政府に頼るのではなく。」 (i100/Independent 2015年11月18日
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by kan-net | 2015-11-20 13:40 | 考え
2015年11月13日パリ同時多発テロ発生時のことと今思うこと
その時、僕は友人とパリ19区の自宅でワインを飲んでいた。23時半過ぎ、そろそろ解散かなという頃にふと携帯電話を見ると複数の友人から電話やメッセージの着信履歴(22時半以降は通知音が鳴らないように設定している)。僕自身は何も気づいていなかったので何のことやらと思ったが、うち一人のメッセージに「巻き込まれてないよね?」の一言があり、慌ててネットのニュースを見てテロがあったと知る(友人も着信は入っていたがテロが理由とは気付いていなかった)。まだ事態が掴めていなかったけど念のためその夜は友人を泊め、翌朝に帰した。

21時半ごろから発生していた同時多発テロ。最も近い現場Le Petit Cambodgeは自宅から2kmもないほどの距離だった。実は19時半ごろに他の友人から「突然だけど飲みに行かないか?」と誘われ、先約があると断ったのだけど、もしそこに行っていたらLe Petit Cambodgeともう一つの現場Casa Nostraから共に約400mというところでその時を迎えることになっていた(なおその友人の無事は確認できた)。全く気も付かないまま呑気にワインなどを飲んでいる間に起きた事件だったけど、まさに一歩間違えていたらという話だった。

土曜日の朝に友人を途中まで送っていって以降は家から出ていない。テレビやラジオ、インターネットで情報収集してはTwitter(@horikirikan)で発信するといったことをずっと繰り返している。僕が発信する情報など何でもないと知りつつ、気持ちがどうもざわついて他のことが手につかない。日曜日の午後になってようやく少し勉強の時間を確保できた。

テレビをつけているとフランス市民は「団結」「連帯」そして「怒り」という言葉を口々に発し、テレビの司会者は「世界がフランスに連帯を示した」と繰り返している。そして政治家は「戦争」という言葉を意図的に選んで遣っている。バルス首相は「敵を滅ぼす、この戦争に勝利する」と言い、サルコジ前大統領は「我々は戦争下にある」と話した。オランド大統領は「テロリストの戦争行為」を批難したもののフランスが戦争へ乗り出すという明確な表明はしていないと思われ、そこに微かな希望を見出したいところではあるが、すでに強い流れは形成されつつあるように思う。9.11の時にアメリカにいた人の「テロも怖かったけれど周りの人々の愛国心の狂気的な高まりも怖かった」という旨のツイートを目にしたけど、今それと同じようなものを感じている。「敵」「味方」の対立構造を形成していく強い流れ、「戦争」という言葉が頻繁に聞かれる状況が本当に恐ろしい。恐怖の時代が始まらないよう心から祈る。

そして改めて、どうしてこんなことになってしまったのか、歴史や宗教などもう一度勉強しようと思う。正しいと思える世界に少しでも近づけるように。大きな強い流れの前で自分は小石でもないとは思うけど、できること、あるべき姿を考えることだけでもしなくてはならない。流れにただ流されてはならない。
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by kan-net | 2015-11-15 19:18 | 考え
残り41日ですること
12月17日のフランス離脱まで残り41日間。今は語学学校に通っているけど、それも11月12日で終わり。その後は再び、その気になれば24時間誰とも会わずにゴロゴロ寝そべって過ごせる状況になる。

就職活動については微妙な前進があったものの、残りの期間でどうなるものか、あまり期待し過ぎないことにしている。むしろこの残りの期間は勉強とかに注力するつもり。

・交通の勉強
・統計の勉強
・プロジェクトマネジメントの勉強
・読書
・尺八

友人がブログで紹介していたのをきっかけに最近興味が再燃してきたのがプロジェクトマネジメントで、これをこの期間で頑張ってみようと思っている。残りフランス滞在期間でやることをこのフレームで計画・管理してみようかなと。練習。

こういう下らないものを含めてでもブログの更新頻度をもう少し維持したいなあ。ふと書きたいなと思った時に書けるように。
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by kan-net | 2015-11-07 23:05 | 何気ない