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カプセルホテルレポート/ Report about Capsule Hotel
フランス留学中、友人に言われた。「日本にはカプセルで眠るホテルがあるらしいね!?」
During my stay in France, a friend told me that “I heard of Japanese hotels in which people stay in a capsule!”

あるよ!奇妙だよね、でも泊まったことないからよくわからないんだ...ということで、2月14日からの関西旅行にあたって2つのカプセルホテルに宿泊してみることにした。
Yes there are ! Yeah it’s strange, but I don’t know much about it because I haven’t tried it... So I did try two of them while my trip in Osaka from 14th Feb.



ひとつ目:カプセルホテル朝日プラザ心斎橋
First one: Capsule Hotel Asahi Plaza Shinsaibashi

http://www.asahiplaza.co.jp/

実は日本で初の(つまり世界で初に違いない)カプセルホテルが大阪・梅田にあるということだったのでそちらを予約しようとしたのだが、前日の段階で既に予約で満カプ。もっといつも空カプがあるものだとばかり思い込んでいたので、予約の段階で既に予想を裏切られる展開だった。まあ、そんなわけで、心斎橋のカプセルホテルへ。
In fact the first capsule hotel in Japan (accordingly the first in the world) exists at Umeda of Osaka, so I thought of staying there. However it was already full when I checked it the day before. I had imagined that this kind of hotels has so many capsules that we can easily use it, but it wasn’t. Anyway, I took a capsule at Shinsaibashi.

カプセルたち / Capsules
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カプセル内部 / Inside of capsule
(頭側 / head
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(足側 / foot
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特徴をいくつか列挙。
・ホテルの入り口で靴をロッカーに預ける。スリッパなし。カーペット。
・チェックインした後ですぐに男女の空間が分かれる。
・最初にロッカールームに行き、貸し出される館内用の衣服に着替える。館内は私服で歩き回ってはならない。囚人の気持ちになる。
・荷物はここでロッカーに入れる。ロッカーは意外と大きく、LCC対応のキャリーバッグなら普通に入る。
・カプセルは二段構えで敷き詰められている。カプセルには鍵がなく、ブラインドのようなものを下ろすだけ。
・カプセル内では座れるが立てない。テレビ、ラジオ、電灯などがある。
・カプセルごとの気温調整はできない。やや暑く、乾燥している。
・カプセルには防音効果がほとんどないらしく、音は筒抜け。他カプセルのテレビの音やいびきなども聞こえる。朝は目覚ましがそこら中に鳴り響く。
・共有スペースとして大浴場がある。サウナもある。リンスインシャンプー、ボディソープや、ボディタオル、バスタオルなども揃っている。髭剃り、歯ブラシなどもある。
・その他に男女共有スペースとして談話室や食堂や漫画スペースなどがある。
Some characters;
・Need to leave our shoes in a key locker next to the entrance. No slipper. Carpet.
・Spaces for men and women are separated just after the front desk.
・Need to go firstly to a locker room where we must wear a given clothes. Mustn’t stay wearing our own clothes. Feel like a prisoner.
・Put our belongings in a given key locker which can keep a LCC corresponding carry-bag.
・Capsules are placed without gap in double-deck style. No key for each capsule. Use a blind to close the capsule.
・No height to stand up in each capsule. TV, radio, lights are provided.
・No air conditioning for each capsule. Temperature is a bit high, and it’s dry.
・Capsule has little soundproofing effect. TV sounds or snoring from other capsules. Alarm from everywhere in the morning.
・Large bus with sauna as a shared space. Shampoo, body soap, body towel as well as bath towel are provided. Shaving, toothbrush too.
・As a men and women shared space, there are a common room, a dining room and a manga space etc.


大まかに言って、カプセル空間はドミトリーをもっと便利にして無機質化して区切ったような感じだ。ノーマルタイプの宿泊で一泊3000円。
Roughly speaking, capsule space is like a dormitory that is more convenient and dehumanized and well separated. Normal one night stay costs 3000 JPY.



ふたつ目:ファーストキャビン 御堂筋難波
Second one: FIRST CABIN Midousuji Namba

http://www.first-cabin.jp/locationlist/osaka.html

ふたつ目は旅行サイトにも紹介されたことで一部の人から注目を集めるファーストキャビンへ。「飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクト・ホテル」とのこと。
Then I tried “First Cabin” that was introduced in some Japanese websites for travelers. This is, according to them, “a compact hotel created with an image of first class of airplane”.

キャビンたち / Cabins
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キャビン内部 / Inside of cabin
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特徴をいくつか列挙。
・チェックインした後ですぐに男女の空間が分かれる。
・そのまま「キャビン」まで着の身着のまま、荷物も持って入れる。スリッパや部屋着がある。共有スペースに行く際にはそれらの着用が必要。
・キャビンの出入り口はカーテン(固いしっかりしたもの)で仕切られている。鍵はない。
・各キャビンのベッドの下に鍵つきのセーフティボックスがあるが、高さがないのでLCC対応のキャリーバッグは入らない。
・キャビン内は広めのベッドと、その隣に同じくらいの幅のスペースがある。テレビ、ラジオ、電灯や、ハンガーや姿見もある。テレビやラジオはイヤホンで聞く。
・キャビンごとの気温調整はできない。やや暑い。乾燥しているが、キャビンごとに加湿器がある。
・カプセルには防音効果がほとんどないらしく、音は筒抜け。他カプセルのいびきなども聞こえる。朝は目覚ましがそこら中に鳴り響く。あと、材質の問題なのか、貸与されるスリッパの擦れる音はけっこう聞こえる。
・共有スペースとして大浴場がある。サウナもある。シャンプー、リンス、ボディソープや、バスタオルなども揃っている。髭剃り、歯ブラシなどもある。
・またビジネスパーソン用の電話スペースや仕事スペースなどもある。
・その他に男女共有スペースとして談話室がある。食堂や漫画ミニスペースはたぶん男女別のスペースだった。
Some characters;
・Spaces for men and women separate just after the front-desk.
・Accessible up to the “cabin” with our own clothes and our own belongings. Some slippers and room wears are provided. Need to wear them to access the shared space.
・Cabin is closed by a curtain (hard one). No key.
・Each cabin has a safety box under the bed, but the box is too narrow for a LCC corresponding carry-bag.
・No air conditioning for each cabin. Temperature is a bit high, and it’s dry, but there is a humidifier for each cabin.
・Cabin has little soundproofing effect. Snoring from other capsules. Alarm from everywhere in the morning. And, it is maybe because of its material, but the rustling noise of slippers on carpet is sufficiently large.
・Large bus with sauna as a shared space. Shampoo, rinse, body soap as well as bath towel are provided. Shaving, toothbrush too.
・Telephone spaces and working spaces are provided as well.
・As a men and women shared space, there is a common room. Dining room and manga space were probably separated by sex.


大まかに言って、前日のカプセルと比べてキャビンの方が圧倒的に広いし高級感もあったのだけど、カプセルに劣る欠点もあるなという印象。特にセーフティボックスの件はけっこう致命的だし、スリッパの擦れる音は耳障りだった。ノーマルタイプの宿泊で一泊4000円。
Roughly speaking for the second one, this cabin was much larger and much luxury than capsule, but there are some shortcomings. Particularly, the problem of safety box seems critical, and the rustling noise was sufficiently disturbing. Normal one night stay costs 4000 JPY.



どちらのホテルも客室に鍵がかからないのは、法律上の簡易宿舎に該当するのが理由のよう。災害時の避難なんかが念頭にあるのだろう。鳴り響く他人のアラーム音を聞きながら、これはドミトリーをもう少し便利で近代的で非人間的な雰囲気にした空間だな、と思った。そう思えば、けっこう理解できるかもしれない。
Both capsule and cabin don’t have any key because they are classified as “simple lodgings”. Smoothness of evacuation must be considered. With hearing alarms of others, I understood that this is a kind of dormitory that is more convenient, modernized and dehumanized. Once we understand it, it’s possible to accept it.

結論。これは、もう少し便利で近代的で非人間的な雰囲気の、ドミトリーです。
Conclusion: This is a kind of dormitory that is convenient, modernized and dehumanized.


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by kan-net | 2015-02-24 16:52 |
伊勢神宮のお写真
外宮
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内宮(一枚、テレビでよく見る人が不意にフレームインしています)
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おかげ横丁
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by kan-net | 2015-02-19 22:31 |
関西旅行で思ったこと
2月14~16日の3日間、関西方面へ旅行に行ってきた。その中で思ったことをぽつぽつと記録。新幹線の件と、友人の件と、伊勢神宮の件について。


2月14日、新幹線で東京から大阪へ。よく晴れた日だったので、2本とばして右側の席を確保。目論見通り、ばっちり富士山を眺めることができた。
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それにしても、東京から大阪まで515.4kmの距離を2時間半で結ぶ新幹線。平均速度220km/h、最高速度270km/hとのこと。電車に乗っている間中、あまりにも景色の流れが速いと感じた。その速さは暴力的にすら感じられる。ここにさらにリニアまで作ろうというのだから、まったく、である。のだけど、例えばフランスでTGVに乗っている間にはそんなに速さへの抵抗もなかったし、間もなく北陸新幹線が開業することに関しては嬉しくすら思っている自分もいる。そんな都合の良い自分にも、まったく、である。

そんな感覚を抱くのはやはり自分で東海道を歩いた経験のためであろうと思う。この時の平均速度は4.2km/h、最高速度はせいぜい6km/hくらいだっただろうか。ちょっとずつ変わる人や景色に触れながら20日間かけて歩いたルートを、座ったまま2時間半で走り抜けるのだから、まあやはり戸惑う。新幹線が出発した東京は快晴、徐行しながら通過した米原は雪が積もっていて、大阪は曇り空だった。こんなに景色の違うこの土地にはやはり515.4kmという広がりがある。僕自身、交通という分野を専門として身につけて仕事をしていこうと思っている身として、この距離感、空間感覚というのは大切にしたいと思う。
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なお今度は中山道か奥の細道かあたりを歩きたいと思っているだけど、この時期はどちらも山間部の雪が厳しすぎるだろうし、今は毎日の読書の時間を大事にしたいということで見送っている。いつ歩こうかしら、5月くらいに行けるかなぁ。そう言えばフランス留学中に唯一満点を取ったレポートは東海道に関するものだった。今度アップロードしよう。

なんてことを考えていたら、本当にあっという間に大阪に着いてしまった。
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今回の関西旅行の主目的は高校の友人の結婚式に出席すること。それにかこつけて旅行もしちゃおう、時間はあることだし、という趣旨だった。(なおサブテーマであったカプセルホテル滞在については近日中にレポート公開予定である。→公開しました

そんなわけだから2月15日には結婚式に出席してきた。良い式だった。お祖母様が作った無数の折鶴のシャワーは感動的だったし、来賓あいさつは真面目な方も面白い方もとても良かったし、サプライズの余興もけっこうちゃんとハマってた感じがした。今回、新婦側に招待いただいての出席で、同じ高校からの他の出席者はみな女性だったので実はけっこう不安だったのだけど、和やかな雰囲気で居心地良かったし、フランス仕込みのダンス(嘘)も新婦に喜んでもらえたようだったので出席して本当に良かったと思う。それにしても笑ったり泣いたりと忙しい花嫁であった。

彼女とは高校3年間ずっとクラスメートで自然と親しくなったものの、それぞれの大学に進学した後、12年間で会ったのは5度程度かと思う。式のあった日の夜、ホテルで見たテレビで「親友というのは会わなくても良い存在」というコメントがあった。彼女と僕との関係がそれにあたるのかはわからないけど、たとえ会わなくても心地よい関係を保てているのは有難いことだし、大事にしていきたい友人だと思う。

さらに言うと今のご時世、会わなくてもSNS等で状況が伝わったりするものだけど、彼女はそんなに書かないし僕の作文もさほど見ていないようだ(今回のためにフランスから帰国したのかと誤解するような有様である)。周りにはSNSを止めた友人もいて僕自身も検討しているところだけど、どうやら止めても良さそうだなと改めて思った次第。ただ視界の片隅に薄っすらと入ったり入らなかったりするというチラ見せ効果もSNSにはあると思ったりもする。もう少し考える。


さて式の翌日、2月16日月曜日は大阪を早々に発って伊勢神宮へ行ってきた。自然豊かな空間だった。思っていたより小ぢんまりとしているなあというのが正直な印象。

もっとも心惹かれたのは式年遷宮の知恵と歴史。大学院生の時、コンクリート研究室の全体ミーティング中に教授が話されたことで知って以来、ずっと興味を持っていた。今年は最近の式年遷宮のまだ2年後というタイミングでもあり、非常にきれいな木組みが印象的だったのだけど、目にしてみてなるほどこういう歴史の作り方もあるんだなと思った。

20年に一度造り替えることで世代を超えて職人の技術が継承される。解体作業は20年前の造り方を観察しながら一つひとつ順に取り外して行うと聞いたこともある。なるほどこうやって常に職人を育てて造り替え続けている限り、木が朽ちても災害が起きても伊勢神宮は再び建つ。敷地内の建物に式年遷宮についての紹介があって、それによると明治時代にコンクリート利用による半永久的な建造物への建て替えが提案されたことがあったものの、明治天皇により却下されたとのことだった。世界中で「持続可能性」というキーワードが高々と掲げられる今日、伊勢神宮はそこに一つのヒントを与えていると思った。
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なお式年遷宮は1300年間以上にわたって続けられ、2013年が第62回だったそう。こういう歴史に関する数字を目にすると、嬉野Dが番組ウェブサイトに書いていたある文章のことをいつも思い出す。その文章を9年前にブログ記事内にコピー保存していたので、ここに再掲する。

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つまりこの、2000年という膨大な時間が日本の歴史には横たわっている。
でも、その間におまえ、米が収穫された回数は、たった2000回だぞ、と。
おっさんは、いうわけです。

まぁ、そのことから何を教訓とすればいいのかはわかりませんが、でも改めて数えた時に、きっとぼくの中で歴史の遠近感が狂ったんだと思うんです。

聖徳太子も邪馬台国の卑弥呼のことも、大昔の話だから、今の自分とはなんのかかわりもないと思っていたのに、あれから数えても稲の刈り入れが行なわれたのは、たった2000回たらず。春の訪れも、満開の桜の風情も、夏の暑さも、秋の紅葉も、初雪も、そう言えば、まだたったの2000回を数えるだけなのでした。
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そんなことを考えた関西旅行だった。なお伊勢神宮ではきれいめな写真がいくつか撮れたのでそれも近いうちに別途載せます。(→ココに載せました

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by kan-net | 2015-02-19 22:15 |
読書録:星野道夫「旅をする木」
実はフランスへ渡航する前に前職の先輩から頂いていたのだけど、到着してからはフランス語の勉強だのなんだのに忙殺されて結局一部しか読めないまま持ち帰ってきた本。先日ようやく落ち着いて読めました。

星野道夫「旅をする木」文春文庫 1999年

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アラスカに生きた写真家の星野さんが行く先々でいろんな風景や動物や人々に出会って思ったことを記した本。とても豊かな本でした。

特に印象的だったのは「悲しみ」をとても大切に描き出していること。あまり聞きなれないメッセージなのだけど、実はどこかで既にわかっている気のすることが、表現されているのかなと思った。

以下、引用。

「世の中には二種類の人間がいるだけだと、いつか誰かが言っていた。奇妙で、面白い人生を送る人々、そしてもうひとつは、まだ会ったことがない人々」

「私たちは、カレンダーや時計の針で刻まれた時間に生きているのではなく、もっと漠然として、脆い、それぞれの生命の時間を生きている」「自分の持ち時間が限られていることを本当に理解した時、それは生きる大きなパワーに転化する可能性を秘めていた」

「人生はからくりに満ちている。日々の暮らしの中で、無数の人々とすれ違いながら、私たちは出会うことがない。その根源的な悲しみは、言い換えれば、人と人とが出会う限りない不思議さに通じている」

「ぼくが東京で暮らしている同じ瞬間に、同じ日本でヒグマが日々を生き、呼吸をしている…確実にこの今、どこかの山で、一頭のヒグマが倒木を乗り越えながら力強く進んでいる…」「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている」

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by kan-net | 2015-02-10 22:46 | 読書
プロフェッショナルの仕事
この人と一度会ってお話してみたいなあという人。

・イチロー
・羽生善治
・夏目漱石

(他にも誰か、猛烈に会いたいと思ったことのある人がいるはずなのだけど、今にわかに思い出せない。日本人以外で「むむっ」と思った人がいるはずなのだけど。)

ちゃんと知ってるとは言えないけど、この人たちはプロというか本物なんだろうなあと思うから。こんな瞬間、あんな瞬間、何をどんなふうに感じて考えているのか聞いてみたい。爪の垢でも頂いてみたい。

日本に帰ってきてからテレビを見る機会が増えて、「プロフェッショナル 仕事の流儀」を何度か見たけど、これは良い番組だなぁと思う。かけつぎ職人の松本孝夫さんの回なんかはずっと見ていたのだけど、一番印象に残った言葉はサイトにも載ってるけどこんなだった。

「修理は修理なんですよ。ところがその修理の中に自分の気持ちがどれだけ入っているかが仕上がりに違ってくると思うよね」

これは本物の人の言葉だなぁと思う。一通りのことはできて当たり前で、その先を行くことが違いを生み出すんだと。松本さんの認識における「普通な水準」とでもいうのがおそらくそれだけでも一般には到達の難しいものだというのは想像に難くない。

僕も、そんな仕事をしたい。


理想と言えば正月に前職の先輩から「こういうコンサルタントを目指したらいいんじゃないかと思った」と送られてきたこちら。ジャズピアニスト上原ひろみさん。




その後、この上原ひろみさんの関連動画で探していって、今やハマりつつあるのがフランスでのこのライブ。特に36分30秒からのカノンが最高に良いです。




楽しく、精一杯の仕事をして、人に喜びを与える。素晴らしいことだと思う。目指すものがそこにはあるなぁと思う。



Youtubeついでに。フランス滞在の終盤、尺八の参考になる動画でもないかと探していたらこの和楽器バンドというのを不意に見つけたんですが、これけっこう良いと思う。かなり海外ウケを狙ったんだろうと思うんだけど、かなり海外ウケすると思う。応援したいと思うバンドになりました。



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by kan-net | 2015-02-10 22:10 | 何気ない
ウガンダ旅行(2014年11月)の手短な回想
2014年11月のウガンダ旅行についての回顧録。


11月11日(火)がフランスの祝日、それに合わせて10日(月)もインターン先が休業だったので4連休ができたということで、8日朝に出国-8日夜に到着、11日夜に出発-12日朝に帰国という日程でウガンダの首都カンパラへ旅行に行ってきた。

そもそもウガンダに行こうと思い立った理由は、単に、なんとなく気になっていたから。友人Sくんがウガンダで人生変わってるのと、友人Mくんが最近カンパラで働き始めたっていうので、ウガンダってそうなの?なんなの?という気持ちがあり。行ったことない国だしヨーロッパからまあ近いしMくんの激励も兼ねて行っとこう、と思い立ち、10月上旬のある日、パリ-カンパラ間の往復チケット(約560ユーロ=約8万円?)を買ったのだった。
(なおその時には11月24日提出期限の修士論文にここまで苦戦することは、、いや、わかり切っていたけど目を背けていたんですな。)
(ちなみにチケットを買ってから気づいたけど、アフリカ大陸でかい。ウガンダ遠い。パリからナイロビまで8時間、ナイロビからカンパラまで1時間で、乗り継ぎ合わせて片道11時間くらいかかった。)


今回、実は前職最後の出張となった2012年10月末のジャカルタ以来、なんと2年ぶりの「途上国」ということで、渡航にあたっては結構緊張というか、アレ、どんなんだっけ、という感じで飛んでいた。あとちょうど時期的に西アフリカでエボラ出血熱が大流行・拡大中だったので、ん、大丈夫か、という気持ちも持ち合わせつつ。でもエンテベ空港で迎えに来てくれたMくんと合流した後は緊張もほぐれ、夜の暗闇の中、車線マークも何もないいわゆる「途上国な空港道路」をVanに乗って市内へ向かう道程ではいろいろと感覚も蘇ってきた。初めてのウガンダだったくせに「懐かしいなあ」というのが率直な感情だった。

滞在するうちに感じたことだけど、ウガンダは東南アジアで言うところのカンボジアやラオスあたりに似た印象なのかなと。近隣に地域の発展リーダー国(ケニア-ベトナム/タイ)があるので相対的に後れを取っており、また自らその状況にやや甘んじるようなところがある。その隣国との人や物の交流・交換が盛んで、サービス水準の高さを求められるような仕事は実は隣国の人に取られている。人々が親切で自然も多く残っており、訪れた外国人なんかからは良い国だ、この先も今の良さが残ってほしい、なんて言われる。などなど。飽くまで個人的な印象ではあるけど。

ただやっぱり空気感はアフリカだなと感じた。エチオピアにもケニアにも通じるアフリカらしさがどこかにある気がした。単純に、人々の肌の色や街中の土の色というのが当然大きいと思う。あとは体型も違うかな、アフリカの人たちは細身でスラッとしているような気がする。

写真1.街中のちょっと栄えたあたりの写真
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写真2.郊外の普通な道
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提出期限2週間前の論文を抱えていたこともあり、実質3日間しかないくせに滞在期間中は午前=論文、午後=出歩きというヘンな時間の過ごし方となった。それでも毎日午後にはMくんが忙しい合間を縫っていろいろと連れて行ってくれて(どこが激励なのか)、とても満足度の高い滞在になった。


出歩き初日、11月9日は最近オープンしたというAcacia mallにてケニア人スタッフに溢れるカフェでランチを摂った後、日本人起業家の方の職場の見学をさせていただいた。カンパラから40~50分ほど郊外に車を走らせたど田舎に養鶏所を構えるこの方、僕と同い年の女性なのだが、HIVポジティブの人々を支援するために何かしたいと、いろんなところで助言や情報を集め、彼ら・彼女らを雇用して養鶏事業をすることに決めて実行したのだった。もうすぐ最初の卵が採れるんですという話を聞かせてくださったのだが、養鶏に関する事前の知識や経験は全くゼロだったらしい。日本の養鶏所にて研修に通うなどして遂にここまでたどり着いたのだ。

写真3.養鶏所
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写真4.養鶏所への行く手を阻むバッファロ軍団
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正直に言って、この方に会えたのがウガンダに行って最も嬉しかったことだと思う。彼女は全くのゼロから情熱一本で行動を起こし、そして実際にこの地にてHIVポジティブの人を雇用して養鶏事業を動かしていた。そんなことって滅多にできることじゃない。事業がうまくいく保証は何もないし、本当に人の役に立てるかわからないし、自分の知らない分野で果たして何か価値を生み出せるのか不安だし。そんなこんなで行動しないか、先ずもう少しちゃんとした武器を持とうなんて言って安全地帯を踏み越えないのが僕の取ってきた行動原理で、それはきっとこれからも変わらない。それ自体が悪いことだとは思わないし僕はこういう人間なのだと思うし、それで彼女の行動原理を羨んだり手放しで褒めたりするのかというとそういう話でもないのだけど、ただ事実として、こうして自分を動かし周りを動かし事業を動かしてる人が、実際にいる。建物があってHIVポジティブのスタッフがいて鶏がいる。その事実を目にできたことはとても刺激的で嬉しいことだった。
(なお後日情報として、いろいろあってこの方は残念ながら事業撤退されてしまったとのこと。事業そのものは現地の人が買い取って続けている模様。非常に残念だけど、彼女がこれから何をするにしても成功してくれることを心から祈っている。)

その後、カンパラ市中心部の市場やバスターミナルを見学。ここらへんはかなりナイロビに似ているなーという印象。そして夜は現地の日本人コミュニティのお食事会に混ぜてもらった。20人以上は居たんじゃないかな、エネルギーのある人ばかりで面白かった。

写真5.市場
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写真6.バスターミナル
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出歩き中日、11月10日。この日は協力隊でこちらに来られた後、現地の方と結婚されて移住し、こちらも事業を起こしているこれまた日本人女性のところへお邪魔した。この方は現地でほとんど売っていない無農薬野菜などを育てる農業を営んでいて、さらに地元出身の旦那さんのおかげもあって養豚や養鶏なども手広くやっておられた。話によると農作物の泥棒被害が後を絶たず大変苦労されているとのことだったけれども。なおこの時にはウガンダでの事業投資の可能性を調査する有志日本人たちによる謎の軍団に合流させてもらった。

写真7.畑に向かう
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写真8.畑
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写真9.子豚さん戦隊
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そしてこの日の夜はローカルフード「ポークジョイント」なる、まあ豚肉の串焼きですか、を暗闇の中で食べて(そういうもんらしい)、さらにその後、偶然カンパラに出張に来ていた前職の先輩方3人のところへ移動して一杯ひっかけたのだった。珍しいこともある。

写真10.ポークジョイント
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そして出歩き最終日、11月11日はMくんの職場の見学をさせてもらった。消毒液を製造・販売し、唯一の国際空港であるエンテベ空港にも消毒液を設置しているような会社だが、オフィスはけっこう何の変哲もなかった。それから空港へ向かう途中、ウガンダの水際対策を一手に担うエンテベ病院へ。この病院、よく仕事で出入りしていることもあってMくんがズイズイ進んで案内してくれたのだけど、僕のような全くの部外者もずいぶん簡単に入れちゃってオイオイと思った。普通エリアと高級(?)エリアが分けられているのは途上国らしい印象。そして医療器具の洗浄の状況なんかも見せてもらったけど、水際の病院の状況としてはかなり厳しいように映った。もしエボラが入ってきたら悲惨なことになりかねないと思ったけど、幸いそんなことはなく落ち着きそうなのでひとまず少し安心。ただいずれにしても状況改善が必須というのは医療素人でも直感的にわかる様子だった。

写真11.オフィス
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写真12.普通エリアと高級エリア
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総じて。実質3日間と短かいのに半分は論文ばっかり書いてるというヘンな旅行になってしまったけど、ウガンダの地を初めて踏み、いろんな分野で自分で活路を開き頑張る日本人たちに会って話をして、現地の空気や食事に触れることができたのは、とても良かった。本当はもっと時間をかけないとわからないことばかりだけど、一部でも垣間見て感じ取ることができたと思う。また行きたいと思う、素敵な国だった。

あともう一つ感じたのは、僕は「途上国」と呼ばれる国が好きなんだろうなあということ。不便なことばかりだし治安も悪かったりするけど、今回のウガンダも初めてのくせに到着してから何故だか不思議と落ち着きを感じたり。もちろん日本やフランスの方が勝手がわかっていて落ち着くのだけど、なんだろうか。うーん、なぜ自分がそういう国のことを好きなのかについてはまた考えてみたいと思うけど、なんとなく、無茶苦茶だなぁ、好き放題しとるなぁ、という状態が好きなのかもしれないなあと思う。まあ、うん、これは後回しだな。


そんな感じ。現地で世話をしてくれたMくんに感謝。なお論文はカンパラでそんなに進まなかったけど無事に提出して修了できたから、ほんと、行って良かった。


写真13.見晴し(奥に見えるのはヴィクトリア湖)
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写真14.オフィス前にて
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by kan-net | 2015-02-09 15:41 |
着物を買いたかった
着物。ひとつ欲しいなぁと前々から思っていた。いよいよ買うか、という気持ちの高まりを受けて今日は浅草に行ってきた。

たくさんあるのね、着物屋さん。リサイクル着物とかもたくさんあって、いろいろ入って着させてもらってきた。

「海外に長く行かれるなら一つあると良いですよねぇ」「こちらのお着物は手洗いもできますので良いと思いますよ」「それにしてもお兄さん似合いますねえ!」

なんて背中を猛烈に押されながら(確かに我ながらけっこう似合う)、目に留まるのはそのお値段。一式を買おうと思うと5万円弱くらいになってしまうのね。手洗いできるポリエステルの着物はけっきょくリサイクルじゃなくて新品になっちゃうのですって。襦袢とかもいろいろ揃えると、けっこう、かかる。

欲しいと思っていたけど改めて考えてみると、そんなに着る場面はない。海外でのパーティーの場なんかで着たらいいと思っていたけど、よく考えたらパキスタンで結婚式に招待された時にはむしろパキスタンの民族衣装を着て大うけしたこともあった。相手の懐に入るのも一つの有力な手だ。
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(2010年ブログより)


そして5万円はそんなに小さな額じゃない。女性ものの着物はもっとずっと安いみたいなのに不公平じゃないかという気すら起きる。そして、僕は今ぷーだ。

ということで今回は購入を見送ってとぼとぼと空手で帰宅した。海外への勤務を始めて先の日々がもう少し見越せるようになったら、それから帰国した時にまだその気があったら購入することにしようと思う。


なおやはり未練があったので帰宅して着物のネット販売をしているサイトを見たところ、格安で2万円程度で全部揃うものがあったのだけど、品薄らしく、良いサイズと色のものはもうどこも売り切れだった。つくづく残念である。


そんな、けっこうどうでも良いことの日記を、つけてみたのでした。
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by kan-net | 2015-02-07 22:40 | 暮らし
海外滞在の便利グッズたち
フランスにいた時には時間的な余裕もなく、また安くて良質な品物も思い通りに手に入らない(フランスはけっこう物価が高くて品質も良くない!)ことが多かったので、日本に帰ってきたらいろいろと買いたい・揃えたいものが沢山。続々と購入しています。

◆電源タップ SANWA SUPPLY ゴーコンタップ

110~250V対応の3つ口電源タップ。3口ともタイプA/B/C/BFくらいには対応してそう。入力側のプラグの収納場所がやや無駄っぽくなってるのが惜しいけど十分コンパクト。
※ウェブサイトを見ると日本の電圧には非対応とある。100Vと110Vは違う、ということか。まあ日本ではいろいろ揃ってるから良いけど。

◆トラベルルーター PLANEX ちびファイ3

LANケーブルとコンセントに繋いだらWifi環境が整うという品。コンパクトサイズ。付属の説明書には100Vまでとあったけど本体には240Vまでとあるし、他ユーザーの声を見る限り大丈夫そう。

◆外付けテンキー iBUFFALO テンキーボード

仕事でよく数字入力するので個人用にも一つ持っておこうと思った。薄くて軽くて使い勝手も非常によい。クール!

◆電子書籍リーダー Amazon Kindle

海外を転々とする中で持っておきたかった電子書籍。インターネットさえあればその場ですぐに本を購入して読めるのがたいへん良い。読書に特化しているので落ち着いて読める。このサイズのリーダーも持ち歩けない時にはアンドロイドでのアプリも便利!

◆ケーブル収納グッズ SANWA SUPPLY マジックバンド

ケーブルまとめのマジックバンド、フリーサイズなのでいろんな用途に使えそう。結束の力もちょうど良く強くて、自由な長さに切れる。おまけに薄くて全く嵩張らない。超クール!

◆体重計 KYOWA パーソナルミニスケール

とにかく小さい、そして軽い。乗ったら足がしっかりはみ出るけど測定値は下りてから見られるので問題なし。航空線利用前のスーツケースの計量にも。クール!


ほかにもいろいろ買ったけど、上の6品が中でも非常に満足度の高い便利グッズでした。また何か見つけたら買うかも。お勧めの品があれば教えてください。
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by kan-net | 2015-02-05 00:56 | 何気ない
30歳の本を書く
先日、前職で親しくしていただいた先輩お二人と食事に行く機会があった。お二人とも契約社員で、経歴的にも年齢的にもまさしく大先輩という方たちなのだが、パリへ発つ直前にも壮行会をしてくださったし、帰ってからもこうして声をかけてくださり楽しく飲みに行く機会を作ってくださる。本当に有難い。

そんな先輩に今回言われたのが、「本を書いてみたらどうか」ということ。いろいろな国を訪れいろいろな経験をして、そして文章を書くのが上手いのだから書いてみるべきだ、と。

たしかにいろいろな経験をしている。というかやや変わった経験をしている。たくさんの国を訪れる機会もあって、思い出すと様々な変なエピソードも浮かんでくる。それに、文章を書くのが上手いかどうかは読み手に委ねたいけど書くことは好きだ。だから、いつか本を書きたいな、なんてことは前から思っていた。こんな感じに。

ただ本を書くのはまだまだ経験を積んで、もっと世の中が見えて、他人様に伝えるだけの価値を自分が生み出せるからになってからでないと、と思っていた。「そのうち」と。そう言ったら、先輩にこう言われた。

「30歳の今、どういうことを見て感じているのかを書いてほしい。その本は30歳の今しか書けない。

言われてすんなり腑に落ちた。全くごもっとも。今のこの未熟さを含めた僕の感覚は、今書くしかない。

せっかくいろんな国でいろんなことを感じてるのにこの感覚を上手く残せていないな、ということは前からうすうす感じていた。本を書くぞという意気込みを持てば文章に残していく作業も継続的に頑張れるだろう。

併せて昨今の世界の治安情勢を思うと、いつ何が起きてもおかしくない時代だ。自分自身、シャルリー・エブド襲撃事件のあったパリにはつい最近まで住んでいたし、イスラム国による人質事件で日本が支援を受けたヨルダンにも仕事で4か月以上訪れて親しみのある国だったので、なんというか、全く他人事に思えない。縁起でもないけど、いつか自分が巻き込まれる可能性があるな、ということを薄っすら考えたりもする。だからと言って日本にいてもいつ交通事故に遭うかわからないのだから考えすぎないようにするけど。ただ、先日読んだ本もあったけど、僕たちの人生は「漠然として、脆い」。先延ばしは、すまい。

そんなの書いてもなに、売るの?買う人いるの?という疑問があるし、そもそも本を出すということの仕組みとかも全然わからん。けど、そのつもりで文章を書いていくのは良いかなと思う。具体的にはまずこのブログをちゃんと書くということを再度、始めていこう。その蓄積が本になりそうな気もするし。当面は売るとかの興味もないし。でもとりあえず、今この時の感覚の記録をしていこう、継続的に。
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by kan-net | 2015-02-04 00:06 | 暮らし