カテゴリ:旅( 52 )
就活放浪をしてみて
帰りのチケットも持たず翌週の宿も定めないまま6月8日にパリからミラノへ発った時にはもっと長い旅になるだろうと思っていたのだけど、少し事情が変わってあっさり7月1日にパリへ戻ってきた。終わってみれば、ミラノ4泊5日、スタバンゲル6泊7日、ロンドン6泊7日、ハーグ6泊7日で、合計は24日間。あれっという感じだが、まあ長旅をするのが目的ではないし、妥当な帰還なのであるよ。

ミラノの記録スタバンゲルの記録ロンドンの記録ハーグの記録

収穫は、色々な人にお会いできたということ、お会いした人からは概ね良い反応をいただけたということ。やはり面識もない知らない人から「雇ってくれ」だの何だの言われてもそもそも興味が沸かないのでしょうけれども、とりあえず会って一個人として認知してもらえば、それなりに興味を持ってもらえる可能性が高まる。だからと言って人事権のある人とすぐ会えるわけではないので苦労は続くのだけど、例えばスタバンゲルやロンドンでお会いした人はけっこう僕のことを社内でプロモーションしてくださっているみたいで、大変ありがたいし、こういう所から道が開けていくかもしれないと思う。またお会いした人から様々な助言をいただけたのも良かった。

そして気分転換になったというのも大変良かったと思う。一所で悶々としている状況から解放されて、街の見学や観光なんかもしながら、そりゃ自宅にいないので疲れはたまるのだけど、日々何らかの刺激を受けながら過ごした。純粋に楽しかった。

どうしても日々が落ち着かなくて、就活関連の情報収集を含めていろいろと手落ちになってしまったのは反省。せっかく来たのだからと街や郊外を動き回る時間はけっこう取ったし、それもあって夜は疲れてよく眠ったし。後悔はしないが、もう少しやり様があっただろうと思うところではある。

パリに戻ってきたのは就活絡みのアポイントメントが複数取れたから。これについては直近に改めて書きたいと思うけれども、何か動くかもしれない状況ではある。これ次第では暫くパリに留まることになるし、あるいはまた次の旅の支度をすることになるかもしれない。

このため例によって今、一週間後の宿は確保できていない。なかなか奇異な生活スタイルではあるが、なんとか生きていくということについては今回の旅を経ても少し身につけられたと思うし、事情としても本当に先のことが決め難い状況なので、まあこんな調子でもう暫くやっていくのだろう。

そうそう、この旅ではいろいろな発見があったけれども、スタバンゲルの空を見上げていて、ああ本当に自分は空が好きなんだなと感じたのも一つの発見、再発見だった。パリに帰った日の夕べの空も美しかった。
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by kan-net | 2015-07-08 09:25 |
就活放浪ハーグの記録
2015年6月25日(木)~7月1日(水)に滞在したオランダ、ハーグの記録。

オランダの事実上の首都ハーグ。中央駅の周りには高層ビルが立ち並び、そこかしこでビルの建設工事が行われていたのが非常に印象的。カフェのテラス席にたくさんお客さんが座っていたり、路面電車の周りに広々としたスペースを用意している様子は、フランス特にナントを少し思い出させるものがあった。

しかし滞在しているうちに、どうもやはりオランダはフランスではないということがわかってきた。まず人がフランス人よりさらに粗暴。導火線が短く表現が大きい。自転車に乗った2組の女性が互いに罵声を浴びせかけ(オランダ語だから理解はできなかったけど)中指を突きたてながら走り去っていったのには唖然とした。上半身裸で歩いている男性は多々いるし、モーターバイクに乗っていてヘルメットをかぶっているのは10人に1人と言ったところか。フランス人は何となく謎の「フランス人たれ」みたいなものを持っている気がするが、その違いな気がする。

また町の作りが違う。何と言っても自転車と自転車道路の普及率が極めて高い。1,685万人の人口に対して自転車が2,200万台あるらしく、駅前の駐輪場はもの凄いことになっているし、自転車専用レーンもかなり広範に整備されている。ここまで自転車王国だとは知らなかった。(時事ドットコム:知られざる自転車大国‐オランダ

就活的にはミラノでお会いした方からオランダの企業で働かれている方をご紹介いただき連絡してみたのだけど、体調を崩されていてお会いすることができなかった。なので収穫なし。ただしオランダでは日本人が労働許可なしで就労できるようになったらしいので今後も積極的に可能性を探っていきたい。(NFIA:日本国籍者―オランダ労働許可が不要に

以下、写真。

ハーグ中心部の交差点
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広々としたフラットな造りが少しナントに似ているかなと思ったけど、よく見ると信号がない。それでいて路面電車もバスも乗用車も自転車も歩行者も、みな同じ空間を使う。


ハーグ中心部のカフェ
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これはフランスに近い。


ハーグ中央駅前の駐輪所
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もの凄い数の自転車である。


都市間を結ぶ自転車道
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都市内はもちろんのこと、都市間にも自転車道が長く長く整備されている。広大な緑の平地の中を自転車で駆ける。


ハーグ郊外のどうってことなさそうな風車
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少し町の中心から離れるとふとこういう風車があったりする。町の中心にもあるけど。


ちらっとアムステルダム
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アムステルダムも行ってきた。ただこのタイミングで体調が優れず、なのに人が多すぎたので疲れてしまい、数時間で撤退。


ドラハテンDrachtenのShared-space roundabout
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交通標識を撤去し、多様な交通主体を一緒くたにした空間を提供することで、各主体の責任ある交通行動を促す取組み。これについては素晴らしいと称賛する記事も多いのだが(The telegraphe:Is this the end of the road for traffic lights?)、そんなことはない、むしろ事故は増えているし交通弱者にとっての利用性は低下しているという主張も見られる(a view from the cyclepath:Where the crashes are: Shared Space and other bad junction designs lead to crashes and injuries)。


アムステルダム北西の太陽光道路
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太陽光パネルを自転車専用道路の路面にはめ込んだSolaRoad。現時点ではコストが高すぎて実験段階にとどまっているが、将来的には信号機や電気自動車への電力供給源へ展開することが目標とされている。(The guardian:World's first solar cycle lane opening in the Netherlands


路面電車とバスがホームを共有
ハーグでもアムステルダムでも見られた光景。ちなみにこれをツイートしたら過去最高、81回もリツイートされて42回もお気に入りに登録されるという事態に。これは驚いた。


ところでヒートホールン
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北のベニスと呼ばれる水路の張り巡らされた小さな町。のどかで良い。


スケベニンゲンの夕日
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オランダ最終夜に見た夕日はスケベニンゲンを美しく照らしてゆっくりと消えていった。
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by kan-net | 2015-07-08 08:31 |
就活放浪ロンドンの記録
2015年6月18日(木)~24日(水)に滞在したイギリス、ロンドンの記録。

ここについては多くを語る必要はないだろう。僕自身にとっても昨秋に1泊2日ながら観光したことのある都市だったので、目新しいというわけではなかった。しかしスタバンゲルの滞在に続いてロンドンへ来ると、その規模の違いには少々困惑させられた。人口は800万人超で、この都市だけでノルウェー全体を上回る(そう言いだしたら東京だって大阪だってノルウェー全体を上回るわけだが)。6月20日に緊縮財政に反対するデモ集会が開かれていて、その参加人数25万人。スタバンゲル都市圏の人口15万人をデモ隊だけで上回っちゃうんだから。

ここロンドンでは欧州へ調査に来ていたサークルの友人と合流して彼の友人と共に飲みに行ったり、サークルの同窓会が東京で開催されたのに合わせてロンドンでOBOGを4人集めてSkype中継で遠隔参加を果たしたりした。さらには高校同級生の姉妹さんと一緒に食事をしたりと、とても賑やかな滞在になった。さすがロンドンは日本人がいるなあという感じ。

就活の面では興味を持っている会社で働いておられる方にツテを辿って連絡し、お話をさせていただいた。求人案内のところには記載されていないけれどもそもそも各求人には非EU出身者を対象とするか否かというのが予め決められているらしく、それで弾かれている可能性が高いということを初めて知った(つまり日本人というだけでアウト)。またその会社のインド支社のポストに応募しようかという考えを話したところ「確かに途上国の仕事はイギリス本社からは少ないが、海外の支社のクオリティは保証できない、全社的なガバナンスが強いとは言えない」という話。「クオリティにこだわる上では日本の会社の方が良いのでは」とも。あとはワーキングホリデーのビザを使ってロンドンにて働いている人がいるという話や、狭い業界ではあるがリクルーティングサービスの利用は有効であろうという助言など。印象的だったのは「(自分が入った)10年前からは状況が大きく変わっていて今は非EU出身者の就職は非常に難しい、どうしたら力になれるか…」と繰り返されていたこと。なかなか厳しいという様子。

それでもお話をさせていただいた後、僕のCVを社内でいろいろな方に回してくださったらしく、なかでも日本事務所の代表の方は強い興味を示してくださったのこと。なかなかそれ以上のところへ進まないのだけれど、人にお会いさせていただいて話をして良かったと感じる部分ではある。

ロンドンには他にも興味深い会社が幾つかあるのだけどツテがなく、とりあえず今回は連絡を取れないまま終了。

以下、写真。

ロンドンの街中
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それっぽい。


6・20デモ
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このデモの影響で道路は大渋滞、地下鉄もいくつか止まっていて大変だった。それにしてもデモで声を張り上げる人たちは子供からお年寄りまで幅広く、偏ったアブナイ人たちという感じは凡そせずしかし懸命で、こういった政治活動はなかなか日本では見られないのではないか。


6・20サークル同窓会へのスカイプ参加
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ロンドンで在英日本大使館に勤める友人とその長男、ウィーンで国際機関に勤める友人、ボストンでハーバード留学中だが調査のため欧州渡航中の友人と、ぷー。


ロンドンタワーブリッジが上がった
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なかなか頻繁には見られない光景なのだそうだ。


フィッシュ&チップス
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アラブ人のおじさんがやっている小さなレストランにて。チップスがそれは酷かった。友人はその夜から腹を壊した。


ところ変わって大英図書館
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モダンだ。老若男女、熱心に勉強していた。この空間は入口からずっと開けた造りになっていて誰でも使える。登録した人はもっと静かで広々とした閲覧室みたいなところに行けるようだ。


クイーンメアリーガーデンとそこんちのリス
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バラが咲き誇って賑やかな英国庭園。ベンチに座ってのんびり。リスはけっこうデカかったし、近寄っても逃げなくて、なんか偉そうだった。


夜行バスでオランダへ
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写真はドーバー海峡をヨーロッパ大陸へ渡るのを待っているところ。しかしこのバス旅、3人組の若い男たちがビールを箱で持ち込んで明け方まで騒ぎ続け、やっと寝るかと思ったら隣の席に来てひどい寝相。アムステルダムまで12時間くらいの旅路で1時間くらいしか眠れなかったと思う。
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by kan-net | 2015-07-08 07:23 |
就活放浪スタバンゲルの記録
2015年6月12日(金)~18日(木)に滞在したノルウェー、スタバンゲルの記録。

ノルウェー第三の都市スタバンゲル。第三と言っても人口は11万人、都市圏を含めても15万人くらい。ノルウェー全体の面積が日本と同程度の38万平方キロ、人口が日本の20分の1以下の約500万人なので、かなりのっぺりと広がって住んでいるんだなという印象(日本が過密すぎるのは勿論ながら)。ちなみに首都のオスロの人口が60万人、オスロ都市圏が85万人。

昔は漁村だったところ、北海油田に関するビジネスが発達して最近はもっぱらオイル産業で栄えているらしい。その影響で外国人も多いとのこと。一軒家がほとんどで、たまにあるマンションもハイセンス。白で統一された町並み、澄んだ空気。車も少なく「のどか」という言葉がぴったりくる町だった。ただし物価は非常に高くて困惑した。食事はほとんどスーパーで買ったパンやサラダに終始。あとユースホステルが何故か二人部屋で、初日は独り占めできて最高だったけど二日目からいろいろ人が来て気づまりだった。そんなら四人部屋の方が良いわい。

フィヨルド観光の拠点としても有名で、せっかく来たのだからクルーズに行ってきた。もの凄く寒かったけど、快晴の青空のもとで自然の造形を鑑賞してきた。圧巻だった。あまりに規模が大きくて縮尺の感覚がわからなかった。

就活的には友人のご主人のご友人の方を訪ねた。デンマークのコンサルティング会社のスタバンゲル支店に勤める方で、会社を訪問させてくださって同僚の方ともお話をさせていただけた。あいにくこのオフィスでは交通計画の専門家を必要としていないとのことだったが僕に対しては興味を持ってくださり、オスロオフィスやコペンハーゲンオフィスへ僕の話をしてくれるということになった。この時、「持続可能な開発」というキーワードに関して学んだことがあるというのは少なくとも北欧では高く評価されるようであることを知った。その他、他社も含めて国際的な交通計画の仕事をしている会社を幾つか紹介してくださったり、応募の際には事前に電話をしてアピールし、質問もしてその内容をカバーレターに反映させるのが良いというアドバイスなどもいただいた。

友人のご主人のご友人の方はそのほかにも街を案内してくださったほか、手違いで宿無しになってしまった僕の滞在最終夜には食事を振る舞って宿泊させてくださったりと、非常に非常にお世話になった。必ずお返ししなければならないご恩ができた。

以下、写真。

丘の上からスタバンゲル中心部を望む
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高いビルは少なく、白壁に赤褐色の屋根という家が多く並ぶ。向こうには海。


中心部から少し離れた普通の道での景色
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ずっと住んでいたら面白味も感じなくなるのだろうけど、この景色はそのままで好きだった。


旧市街地
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18~19世紀の家々。


図書館(市民会館)
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市民会館みたいなところが図書館になっていて、子供は遊ぶ、大人も話す、飲食も可。勉強机もコンセントとセットで用意されていてWifiも当然あるのだけど、「図書館では静かに」なんて概念は全くなくて、とにかくオープンな空間に市民が集えるようにされている。


図書館の前の広場
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観光客もいるし市民もいる。地元の中学生ブラスバンドみたいなのが演奏会をやっていて微笑ましい。


一度だけカフェで食事をした
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どうにも時間のマネジメントが上手くいかず、やむなく外食した。このパン2つで104クローネ(約1600円)。


春のセーター売り出し
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最高気温16度、最低気温7度とかだったので、6月だというのに広場ではセーター等の防寒具がたくさん売られていた。観光客が買うのでしょう。


フィヨルドクルーズ
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とても寒かったけどとても良い眺めだった。


リーセフィヨルド
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この二つ目の写真の中央、四角形に飛び出たところが名所で、25m×25mの綺麗な正方形になっている。海面からの高さは約600m。トレッキングツアーに参加するとあそこに立つことができる。目がくらみそうであるが、くらんでフラついてはならない。


再度スタバンゲル市内、青空
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曇りや雨の日が多いらしいのだけど、僕が滞在した一週間はけっこう晴れてくれて、澄んだ空気と青空が気持ち良かった。
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by kan-net | 2015-07-08 01:10 |
就活放浪ミラノの記録
2015年6月8日(月)~12日(金)に滞在したイタリア、ミラノの記録。

北イタリアの商業・工業・金融の中心都市。町も広く、古い歴史を感じさせるエリアから観光客が溢れかえる繁華街、新しくデザインされ建設真っ最中のエリアまでいろいろあった。泊まったユースホステルは中央駅の近くだったのだけど、移民が多く住んでいるエリアだったらしいのも印象的。バングラデシュ関係の看板が結構目に入った。少し不思議で不便だったのが、スーパーマーケットのようなものがほとんど見当たらなかったこと。店の名前を知らなくて目に入らなかっただけかもしれないけど、とにかく探すのに苦労した。ちっちゃいことですが。

友人に勧められ、郊外を北東へ電車で1時間のベルガモという町にも行った。中世の街並みを残した小ぢんまりとした町で観光客もたくさんいたけれど、丘の上からさらにケーブルカーで上ったお城の庭にはその時ちょうどあまり人がいなくて、とても眺めがよく、しばらく腰を下ろしてボンヤリとしていた。いつかこんな景色のところに住んでみたい気がした。

就活的には、パリの友人から紹介してもらったJRの方とお食事をご一緒させていただき、アドバイスをいただいた。CVの顔写真は(入れるのなら)笑顔が良い、もっと具体的に実績ハイライトを掲載した資料を別途用意してはどうか(ランドスケープアーキテクチャにとってのポートフォリオから着想)、アムステルダムとコペンハーゲンに信頼できる友人がいるので紹介できる、などなど。実績ハイライトの資料は他の方にも作ってはどうかと言われていたことで、その後作成した。アムステルダムのご友人も紹介いただくことができた。

あとはUITPの展示会場でいくつかの会社を訪問したが、話したいと思っていた会社の人からは愛想悪くあしらわれてしまって収穫なし。イタリアのコンサル会社の人からそう言えば名刺をもらったが事業実施地域がけっこう限定されている印象、だけどもう一度連絡してみようか、今さらだけど。

以下、写真。

観光名所ドゥオモの近辺、旧市街の様子
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このあたりはけっこう古い建物もたくさんありそうで、でも観光エリアだけにトレンディな小売店なんかも多く入っていた。もっと本当に古いんだろうなっていう地区も西のほうにあった。


観光名所ドゥオモ
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観光客でとても賑わったエリア。見学料が2ユーロなので良かったけど、ちょうどイベントの準備中か何かで内部正面とかがあまり見えなかったのが残念だった。


自転車・電気自転車シェアリングステーション
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試してみれば良かった。同じステーションで普通自転車と電気自転車の両方を取り扱うのは世界で最初の例らしい。(Cities Today: Milan adds 1,000 e-bikes to bike share system


UITP-Milanの展示会場
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このイベントに行って人に会うのがミラノ訪問の目的だった。公共交通の事業者が集まっている会議で、日本からJRやその他事業者も参加していた。


ミラノ万博
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テーマは「食」。万博に行ったのは今回が初めてだったのだけど、通常の一日チケットが34ユーロ、夜間のみのナイトチケットが5ユーロということで、貧乏放浪者の僕はナイトチケットで入った。そしたら日本館の展示場とかは既に閉まっていた。悲しかった。


宿の近くで食べたマルゲリータ
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食をテーマとした万博では大した美食はできなかったけど、滞在したホステルから歩ける距離にあったピザ屋さんでは大変美味しいピザを食べられて良かった。マルゲリータしか置いてないの。本場な感じがした。


ところで台湾みたいな建物
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ミラノ中央駅の正面の通りを真っ直ぐに歩いていたらこういう区間がけっこう続いた。別にこういう造りがどこ発祥かは知らないのだけど、台湾で先に見たので、台湾みたいだなーと思った。


ところでミラノ郊外のベルガモ
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丘の上が中世(13~16世紀)の町、下が新しい町、だけど新しいと言っても19世紀とからしい。


ベルガモの丘の上のお城の庭から
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この芝生のところに行きたかったけど行けなかった。ちょっとラピュタみたいな眺め。


ベルガモの丘からの坂道
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こういう通りを歩くのは好きだ。


ベルガモの広場にいたパフォーマー
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「美しいポーズ」でお金を稼ぐパフォーマー。こういうのは初めて見たし、実際に美しいと思ったので少しお金を入れた。お金を入れるとゼンマイ仕掛けのような感じで目をパチクリしながらお辞儀とかをされて、これはとても美しくなくて、残念だった。
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by kan-net | 2015-07-08 00:03 |
カプセルホテルレポート/ Report about Capsule Hotel
フランス留学中、友人に言われた。「日本にはカプセルで眠るホテルがあるらしいね!?」
During my stay in France, a friend told me that “I heard of Japanese hotels in which people stay in a capsule!”

あるよ!奇妙だよね、でも泊まったことないからよくわからないんだ...ということで、2月14日からの関西旅行にあたって2つのカプセルホテルに宿泊してみることにした。
Yes there are ! Yeah it’s strange, but I don’t know much about it because I haven’t tried it... So I did try two of them while my trip in Osaka from 14th Feb.



ひとつ目:カプセルホテル朝日プラザ心斎橋
First one: Capsule Hotel Asahi Plaza Shinsaibashi

http://www.asahiplaza.co.jp/

実は日本で初の(つまり世界で初に違いない)カプセルホテルが大阪・梅田にあるということだったのでそちらを予約しようとしたのだが、前日の段階で既に予約で満カプ。もっといつも空カプがあるものだとばかり思い込んでいたので、予約の段階で既に予想を裏切られる展開だった。まあ、そんなわけで、心斎橋のカプセルホテルへ。
In fact the first capsule hotel in Japan (accordingly the first in the world) exists at Umeda of Osaka, so I thought of staying there. However it was already full when I checked it the day before. I had imagined that this kind of hotels has so many capsules that we can easily use it, but it wasn’t. Anyway, I took a capsule at Shinsaibashi.

カプセルたち / Capsules
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カプセル内部 / Inside of capsule
(頭側 / head
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(足側 / foot
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特徴をいくつか列挙。
・ホテルの入り口で靴をロッカーに預ける。スリッパなし。カーペット。
・チェックインした後ですぐに男女の空間が分かれる。
・最初にロッカールームに行き、貸し出される館内用の衣服に着替える。館内は私服で歩き回ってはならない。囚人の気持ちになる。
・荷物はここでロッカーに入れる。ロッカーは意外と大きく、LCC対応のキャリーバッグなら普通に入る。
・カプセルは二段構えで敷き詰められている。カプセルには鍵がなく、ブラインドのようなものを下ろすだけ。
・カプセル内では座れるが立てない。テレビ、ラジオ、電灯などがある。
・カプセルごとの気温調整はできない。やや暑く、乾燥している。
・カプセルには防音効果がほとんどないらしく、音は筒抜け。他カプセルのテレビの音やいびきなども聞こえる。朝は目覚ましがそこら中に鳴り響く。
・共有スペースとして大浴場がある。サウナもある。リンスインシャンプー、ボディソープや、ボディタオル、バスタオルなども揃っている。髭剃り、歯ブラシなどもある。
・その他に男女共有スペースとして談話室や食堂や漫画スペースなどがある。
Some characters;
・Need to leave our shoes in a key locker next to the entrance. No slipper. Carpet.
・Spaces for men and women are separated just after the front desk.
・Need to go firstly to a locker room where we must wear a given clothes. Mustn’t stay wearing our own clothes. Feel like a prisoner.
・Put our belongings in a given key locker which can keep a LCC corresponding carry-bag.
・Capsules are placed without gap in double-deck style. No key for each capsule. Use a blind to close the capsule.
・No height to stand up in each capsule. TV, radio, lights are provided.
・No air conditioning for each capsule. Temperature is a bit high, and it’s dry.
・Capsule has little soundproofing effect. TV sounds or snoring from other capsules. Alarm from everywhere in the morning.
・Large bus with sauna as a shared space. Shampoo, body soap, body towel as well as bath towel are provided. Shaving, toothbrush too.
・As a men and women shared space, there are a common room, a dining room and a manga space etc.


大まかに言って、カプセル空間はドミトリーをもっと便利にして無機質化して区切ったような感じだ。ノーマルタイプの宿泊で一泊3000円。
Roughly speaking, capsule space is like a dormitory that is more convenient and dehumanized and well separated. Normal one night stay costs 3000 JPY.



ふたつ目:ファーストキャビン 御堂筋難波
Second one: FIRST CABIN Midousuji Namba

http://www.first-cabin.jp/locationlist/osaka.html

ふたつ目は旅行サイトにも紹介されたことで一部の人から注目を集めるファーストキャビンへ。「飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクト・ホテル」とのこと。
Then I tried “First Cabin” that was introduced in some Japanese websites for travelers. This is, according to them, “a compact hotel created with an image of first class of airplane”.

キャビンたち / Cabins
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キャビン内部 / Inside of cabin
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特徴をいくつか列挙。
・チェックインした後ですぐに男女の空間が分かれる。
・そのまま「キャビン」まで着の身着のまま、荷物も持って入れる。スリッパや部屋着がある。共有スペースに行く際にはそれらの着用が必要。
・キャビンの出入り口はカーテン(固いしっかりしたもの)で仕切られている。鍵はない。
・各キャビンのベッドの下に鍵つきのセーフティボックスがあるが、高さがないのでLCC対応のキャリーバッグは入らない。
・キャビン内は広めのベッドと、その隣に同じくらいの幅のスペースがある。テレビ、ラジオ、電灯や、ハンガーや姿見もある。テレビやラジオはイヤホンで聞く。
・キャビンごとの気温調整はできない。やや暑い。乾燥しているが、キャビンごとに加湿器がある。
・カプセルには防音効果がほとんどないらしく、音は筒抜け。他カプセルのいびきなども聞こえる。朝は目覚ましがそこら中に鳴り響く。あと、材質の問題なのか、貸与されるスリッパの擦れる音はけっこう聞こえる。
・共有スペースとして大浴場がある。サウナもある。シャンプー、リンス、ボディソープや、バスタオルなども揃っている。髭剃り、歯ブラシなどもある。
・またビジネスパーソン用の電話スペースや仕事スペースなどもある。
・その他に男女共有スペースとして談話室がある。食堂や漫画ミニスペースはたぶん男女別のスペースだった。
Some characters;
・Spaces for men and women separate just after the front-desk.
・Accessible up to the “cabin” with our own clothes and our own belongings. Some slippers and room wears are provided. Need to wear them to access the shared space.
・Cabin is closed by a curtain (hard one). No key.
・Each cabin has a safety box under the bed, but the box is too narrow for a LCC corresponding carry-bag.
・No air conditioning for each cabin. Temperature is a bit high, and it’s dry, but there is a humidifier for each cabin.
・Cabin has little soundproofing effect. Snoring from other capsules. Alarm from everywhere in the morning. And, it is maybe because of its material, but the rustling noise of slippers on carpet is sufficiently large.
・Large bus with sauna as a shared space. Shampoo, rinse, body soap as well as bath towel are provided. Shaving, toothbrush too.
・Telephone spaces and working spaces are provided as well.
・As a men and women shared space, there is a common room. Dining room and manga space were probably separated by sex.


大まかに言って、前日のカプセルと比べてキャビンの方が圧倒的に広いし高級感もあったのだけど、カプセルに劣る欠点もあるなという印象。特にセーフティボックスの件はけっこう致命的だし、スリッパの擦れる音は耳障りだった。ノーマルタイプの宿泊で一泊4000円。
Roughly speaking for the second one, this cabin was much larger and much luxury than capsule, but there are some shortcomings. Particularly, the problem of safety box seems critical, and the rustling noise was sufficiently disturbing. Normal one night stay costs 4000 JPY.



どちらのホテルも客室に鍵がかからないのは、法律上の簡易宿舎に該当するのが理由のよう。災害時の避難なんかが念頭にあるのだろう。鳴り響く他人のアラーム音を聞きながら、これはドミトリーをもう少し便利で近代的で非人間的な雰囲気にした空間だな、と思った。そう思えば、けっこう理解できるかもしれない。
Both capsule and cabin don’t have any key because they are classified as “simple lodgings”. Smoothness of evacuation must be considered. With hearing alarms of others, I understood that this is a kind of dormitory that is more convenient, modernized and dehumanized. Once we understand it, it’s possible to accept it.

結論。これは、もう少し便利で近代的で非人間的な雰囲気の、ドミトリーです。
Conclusion: This is a kind of dormitory that is convenient, modernized and dehumanized.


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by kan-net | 2015-02-24 16:52 |
伊勢神宮のお写真
外宮
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内宮(一枚、テレビでよく見る人が不意にフレームインしています)
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おかげ横丁
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by kan-net | 2015-02-19 22:31 |
関西旅行で思ったこと
2月14~16日の3日間、関西方面へ旅行に行ってきた。その中で思ったことをぽつぽつと記録。新幹線の件と、友人の件と、伊勢神宮の件について。


2月14日、新幹線で東京から大阪へ。よく晴れた日だったので、2本とばして右側の席を確保。目論見通り、ばっちり富士山を眺めることができた。
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それにしても、東京から大阪まで515.4kmの距離を2時間半で結ぶ新幹線。平均速度220km/h、最高速度270km/hとのこと。電車に乗っている間中、あまりにも景色の流れが速いと感じた。その速さは暴力的にすら感じられる。ここにさらにリニアまで作ろうというのだから、まったく、である。のだけど、例えばフランスでTGVに乗っている間にはそんなに速さへの抵抗もなかったし、間もなく北陸新幹線が開業することに関しては嬉しくすら思っている自分もいる。そんな都合の良い自分にも、まったく、である。

そんな感覚を抱くのはやはり自分で東海道を歩いた経験のためであろうと思う。この時の平均速度は4.2km/h、最高速度はせいぜい6km/hくらいだっただろうか。ちょっとずつ変わる人や景色に触れながら20日間かけて歩いたルートを、座ったまま2時間半で走り抜けるのだから、まあやはり戸惑う。新幹線が出発した東京は快晴、徐行しながら通過した米原は雪が積もっていて、大阪は曇り空だった。こんなに景色の違うこの土地にはやはり515.4kmという広がりがある。僕自身、交通という分野を専門として身につけて仕事をしていこうと思っている身として、この距離感、空間感覚というのは大切にしたいと思う。
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なお今度は中山道か奥の細道かあたりを歩きたいと思っているだけど、この時期はどちらも山間部の雪が厳しすぎるだろうし、今は毎日の読書の時間を大事にしたいということで見送っている。いつ歩こうかしら、5月くらいに行けるかなぁ。そう言えばフランス留学中に唯一満点を取ったレポートは東海道に関するものだった。今度アップロードしよう。

なんてことを考えていたら、本当にあっという間に大阪に着いてしまった。
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今回の関西旅行の主目的は高校の友人の結婚式に出席すること。それにかこつけて旅行もしちゃおう、時間はあることだし、という趣旨だった。(なおサブテーマであったカプセルホテル滞在については近日中にレポート公開予定である。→公開しました

そんなわけだから2月15日には結婚式に出席してきた。良い式だった。お祖母様が作った無数の折鶴のシャワーは感動的だったし、来賓あいさつは真面目な方も面白い方もとても良かったし、サプライズの余興もけっこうちゃんとハマってた感じがした。今回、新婦側に招待いただいての出席で、同じ高校からの他の出席者はみな女性だったので実はけっこう不安だったのだけど、和やかな雰囲気で居心地良かったし、フランス仕込みのダンス(嘘)も新婦に喜んでもらえたようだったので出席して本当に良かったと思う。それにしても笑ったり泣いたりと忙しい花嫁であった。

彼女とは高校3年間ずっとクラスメートで自然と親しくなったものの、それぞれの大学に進学した後、12年間で会ったのは5度程度かと思う。式のあった日の夜、ホテルで見たテレビで「親友というのは会わなくても良い存在」というコメントがあった。彼女と僕との関係がそれにあたるのかはわからないけど、たとえ会わなくても心地よい関係を保てているのは有難いことだし、大事にしていきたい友人だと思う。

さらに言うと今のご時世、会わなくてもSNS等で状況が伝わったりするものだけど、彼女はそんなに書かないし僕の作文もさほど見ていないようだ(今回のためにフランスから帰国したのかと誤解するような有様である)。周りにはSNSを止めた友人もいて僕自身も検討しているところだけど、どうやら止めても良さそうだなと改めて思った次第。ただ視界の片隅に薄っすらと入ったり入らなかったりするというチラ見せ効果もSNSにはあると思ったりもする。もう少し考える。


さて式の翌日、2月16日月曜日は大阪を早々に発って伊勢神宮へ行ってきた。自然豊かな空間だった。思っていたより小ぢんまりとしているなあというのが正直な印象。

もっとも心惹かれたのは式年遷宮の知恵と歴史。大学院生の時、コンクリート研究室の全体ミーティング中に教授が話されたことで知って以来、ずっと興味を持っていた。今年は最近の式年遷宮のまだ2年後というタイミングでもあり、非常にきれいな木組みが印象的だったのだけど、目にしてみてなるほどこういう歴史の作り方もあるんだなと思った。

20年に一度造り替えることで世代を超えて職人の技術が継承される。解体作業は20年前の造り方を観察しながら一つひとつ順に取り外して行うと聞いたこともある。なるほどこうやって常に職人を育てて造り替え続けている限り、木が朽ちても災害が起きても伊勢神宮は再び建つ。敷地内の建物に式年遷宮についての紹介があって、それによると明治時代にコンクリート利用による半永久的な建造物への建て替えが提案されたことがあったものの、明治天皇により却下されたとのことだった。世界中で「持続可能性」というキーワードが高々と掲げられる今日、伊勢神宮はそこに一つのヒントを与えていると思った。
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なお式年遷宮は1300年間以上にわたって続けられ、2013年が第62回だったそう。こういう歴史に関する数字を目にすると、嬉野Dが番組ウェブサイトに書いていたある文章のことをいつも思い出す。その文章を9年前にブログ記事内にコピー保存していたので、ここに再掲する。

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つまりこの、2000年という膨大な時間が日本の歴史には横たわっている。
でも、その間におまえ、米が収穫された回数は、たった2000回だぞ、と。
おっさんは、いうわけです。

まぁ、そのことから何を教訓とすればいいのかはわかりませんが、でも改めて数えた時に、きっとぼくの中で歴史の遠近感が狂ったんだと思うんです。

聖徳太子も邪馬台国の卑弥呼のことも、大昔の話だから、今の自分とはなんのかかわりもないと思っていたのに、あれから数えても稲の刈り入れが行なわれたのは、たった2000回たらず。春の訪れも、満開の桜の風情も、夏の暑さも、秋の紅葉も、初雪も、そう言えば、まだたったの2000回を数えるだけなのでした。
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そんなことを考えた関西旅行だった。なお伊勢神宮ではきれいめな写真がいくつか撮れたのでそれも近いうちに別途載せます。(→ココに載せました

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by kan-net | 2015-02-19 22:15 |
ウガンダ旅行(2014年11月)の手短な回想
2014年11月のウガンダ旅行についての回顧録。


11月11日(火)がフランスの祝日、それに合わせて10日(月)もインターン先が休業だったので4連休ができたということで、8日朝に出国-8日夜に到着、11日夜に出発-12日朝に帰国という日程でウガンダの首都カンパラへ旅行に行ってきた。

そもそもウガンダに行こうと思い立った理由は、単に、なんとなく気になっていたから。友人Sくんがウガンダで人生変わってるのと、友人Mくんが最近カンパラで働き始めたっていうので、ウガンダってそうなの?なんなの?という気持ちがあり。行ったことない国だしヨーロッパからまあ近いしMくんの激励も兼ねて行っとこう、と思い立ち、10月上旬のある日、パリ-カンパラ間の往復チケット(約560ユーロ=約8万円?)を買ったのだった。
(なおその時には11月24日提出期限の修士論文にここまで苦戦することは、、いや、わかり切っていたけど目を背けていたんですな。)
(ちなみにチケットを買ってから気づいたけど、アフリカ大陸でかい。ウガンダ遠い。パリからナイロビまで8時間、ナイロビからカンパラまで1時間で、乗り継ぎ合わせて片道11時間くらいかかった。)


今回、実は前職最後の出張となった2012年10月末のジャカルタ以来、なんと2年ぶりの「途上国」ということで、渡航にあたっては結構緊張というか、アレ、どんなんだっけ、という感じで飛んでいた。あとちょうど時期的に西アフリカでエボラ出血熱が大流行・拡大中だったので、ん、大丈夫か、という気持ちも持ち合わせつつ。でもエンテベ空港で迎えに来てくれたMくんと合流した後は緊張もほぐれ、夜の暗闇の中、車線マークも何もないいわゆる「途上国な空港道路」をVanに乗って市内へ向かう道程ではいろいろと感覚も蘇ってきた。初めてのウガンダだったくせに「懐かしいなあ」というのが率直な感情だった。

滞在するうちに感じたことだけど、ウガンダは東南アジアで言うところのカンボジアやラオスあたりに似た印象なのかなと。近隣に地域の発展リーダー国(ケニア-ベトナム/タイ)があるので相対的に後れを取っており、また自らその状況にやや甘んじるようなところがある。その隣国との人や物の交流・交換が盛んで、サービス水準の高さを求められるような仕事は実は隣国の人に取られている。人々が親切で自然も多く残っており、訪れた外国人なんかからは良い国だ、この先も今の良さが残ってほしい、なんて言われる。などなど。飽くまで個人的な印象ではあるけど。

ただやっぱり空気感はアフリカだなと感じた。エチオピアにもケニアにも通じるアフリカらしさがどこかにある気がした。単純に、人々の肌の色や街中の土の色というのが当然大きいと思う。あとは体型も違うかな、アフリカの人たちは細身でスラッとしているような気がする。

写真1.街中のちょっと栄えたあたりの写真
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写真2.郊外の普通な道
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提出期限2週間前の論文を抱えていたこともあり、実質3日間しかないくせに滞在期間中は午前=論文、午後=出歩きというヘンな時間の過ごし方となった。それでも毎日午後にはMくんが忙しい合間を縫っていろいろと連れて行ってくれて(どこが激励なのか)、とても満足度の高い滞在になった。


出歩き初日、11月9日は最近オープンしたというAcacia mallにてケニア人スタッフに溢れるカフェでランチを摂った後、日本人起業家の方の職場の見学をさせていただいた。カンパラから40~50分ほど郊外に車を走らせたど田舎に養鶏所を構えるこの方、僕と同い年の女性なのだが、HIVポジティブの人々を支援するために何かしたいと、いろんなところで助言や情報を集め、彼ら・彼女らを雇用して養鶏事業をすることに決めて実行したのだった。もうすぐ最初の卵が採れるんですという話を聞かせてくださったのだが、養鶏に関する事前の知識や経験は全くゼロだったらしい。日本の養鶏所にて研修に通うなどして遂にここまでたどり着いたのだ。

写真3.養鶏所
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写真4.養鶏所への行く手を阻むバッファロ軍団
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正直に言って、この方に会えたのがウガンダに行って最も嬉しかったことだと思う。彼女は全くのゼロから情熱一本で行動を起こし、そして実際にこの地にてHIVポジティブの人を雇用して養鶏事業を動かしていた。そんなことって滅多にできることじゃない。事業がうまくいく保証は何もないし、本当に人の役に立てるかわからないし、自分の知らない分野で果たして何か価値を生み出せるのか不安だし。そんなこんなで行動しないか、先ずもう少しちゃんとした武器を持とうなんて言って安全地帯を踏み越えないのが僕の取ってきた行動原理で、それはきっとこれからも変わらない。それ自体が悪いことだとは思わないし僕はこういう人間なのだと思うし、それで彼女の行動原理を羨んだり手放しで褒めたりするのかというとそういう話でもないのだけど、ただ事実として、こうして自分を動かし周りを動かし事業を動かしてる人が、実際にいる。建物があってHIVポジティブのスタッフがいて鶏がいる。その事実を目にできたことはとても刺激的で嬉しいことだった。
(なお後日情報として、いろいろあってこの方は残念ながら事業撤退されてしまったとのこと。事業そのものは現地の人が買い取って続けている模様。非常に残念だけど、彼女がこれから何をするにしても成功してくれることを心から祈っている。)

その後、カンパラ市中心部の市場やバスターミナルを見学。ここらへんはかなりナイロビに似ているなーという印象。そして夜は現地の日本人コミュニティのお食事会に混ぜてもらった。20人以上は居たんじゃないかな、エネルギーのある人ばかりで面白かった。

写真5.市場
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写真6.バスターミナル
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出歩き中日、11月10日。この日は協力隊でこちらに来られた後、現地の方と結婚されて移住し、こちらも事業を起こしているこれまた日本人女性のところへお邪魔した。この方は現地でほとんど売っていない無農薬野菜などを育てる農業を営んでいて、さらに地元出身の旦那さんのおかげもあって養豚や養鶏なども手広くやっておられた。話によると農作物の泥棒被害が後を絶たず大変苦労されているとのことだったけれども。なおこの時にはウガンダでの事業投資の可能性を調査する有志日本人たちによる謎の軍団に合流させてもらった。

写真7.畑に向かう
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写真8.畑
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写真9.子豚さん戦隊
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そしてこの日の夜はローカルフード「ポークジョイント」なる、まあ豚肉の串焼きですか、を暗闇の中で食べて(そういうもんらしい)、さらにその後、偶然カンパラに出張に来ていた前職の先輩方3人のところへ移動して一杯ひっかけたのだった。珍しいこともある。

写真10.ポークジョイント
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そして出歩き最終日、11月11日はMくんの職場の見学をさせてもらった。消毒液を製造・販売し、唯一の国際空港であるエンテベ空港にも消毒液を設置しているような会社だが、オフィスはけっこう何の変哲もなかった。それから空港へ向かう途中、ウガンダの水際対策を一手に担うエンテベ病院へ。この病院、よく仕事で出入りしていることもあってMくんがズイズイ進んで案内してくれたのだけど、僕のような全くの部外者もずいぶん簡単に入れちゃってオイオイと思った。普通エリアと高級(?)エリアが分けられているのは途上国らしい印象。そして医療器具の洗浄の状況なんかも見せてもらったけど、水際の病院の状況としてはかなり厳しいように映った。もしエボラが入ってきたら悲惨なことになりかねないと思ったけど、幸いそんなことはなく落ち着きそうなのでひとまず少し安心。ただいずれにしても状況改善が必須というのは医療素人でも直感的にわかる様子だった。

写真11.オフィス
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写真12.普通エリアと高級エリア
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総じて。実質3日間と短かいのに半分は論文ばっかり書いてるというヘンな旅行になってしまったけど、ウガンダの地を初めて踏み、いろんな分野で自分で活路を開き頑張る日本人たちに会って話をして、現地の空気や食事に触れることができたのは、とても良かった。本当はもっと時間をかけないとわからないことばかりだけど、一部でも垣間見て感じ取ることができたと思う。また行きたいと思う、素敵な国だった。

あともう一つ感じたのは、僕は「途上国」と呼ばれる国が好きなんだろうなあということ。不便なことばかりだし治安も悪かったりするけど、今回のウガンダも初めてのくせに到着してから何故だか不思議と落ち着きを感じたり。もちろん日本やフランスの方が勝手がわかっていて落ち着くのだけど、なんだろうか。うーん、なぜ自分がそういう国のことを好きなのかについてはまた考えてみたいと思うけど、なんとなく、無茶苦茶だなぁ、好き放題しとるなぁ、という状態が好きなのかもしれないなあと思う。まあ、うん、これは後回しだな。


そんな感じ。現地で世話をしてくれたMくんに感謝。なお論文はカンパラでそんなに進まなかったけど無事に提出して修了できたから、ほんと、行って良かった。


写真13.見晴し(奥に見えるのはヴィクトリア湖)
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写真14.オフィス前にて
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by kan-net | 2015-02-09 15:41 |
Semaine de l'histoire / 歴史週間 / History Week
* J'avais pensé d'écrire un article sur mes études après le silence assez long, mais je viens d'avoir inespérément une semaine particulière sur laquelle je voudrais vraiment exprimer quelques impressions dans mon blog, donc voilà j'ai changé mon idée. J'en écrirai un sur mes études prochaine fois.
* ここのところ長らく沈黙していたので勉強状況について書こうと思っていたのだけど、期せずして特殊な一週間を過ごしてそれについてちょっと書きたいと思うので、考えを変えた。勉強についてはまた次回書こうと思う。
* I was thinking of writing an article about my study after the long silence, but without any expectation I experienced one particular week about which I would like to write, so I changed my idea. I would write one about my study next time.

* Il semble qu'il y ait officielement une "semaine de l'histoire" en France, mais cet article n'en parle pas.
* フランスには「歴史週間」というものが正式に存在するようだけれども、この記事はそれについてではありません。
* It seems that there is the official "History Week" in France, but this article is not about it.


Du 22 février au 2 mars, soit pendant les vacances scolaires d'hiver, j'ai véçu une semaine assez particulière sur le thème de l'histoire. Toutes les choses m'ont parlé de l'histoire et m'ont donné matièrer à réflexion.
2月22日から3月2日にかけての冬休みの間、僕は歴史についてのやや特殊な一週間を過ごした。全ての事柄が僕に歴史について語りかけ、考える機会を与えてきたようだった。
From February 22 to March 2, while the school vacation of the winter, I experienced one week that is well particular for the history. All the things told me about the history and let me have the deep reflection.

Je sais que je ne peut pas écrire tous ce que j'ai véçu et senti, alors je vais ici noter quelques éléments qui étaient très importants.
体験したこと感じたことをすべて書くことはできないので、主立った要素についていくつか列挙することにしたい。
I know that I cannot write all the things that I experienced or thought, so I will mention some elements which were important.

J'étais dans les villes ci-dessous;
僕が行ったのは以下の町
I was in the following cities;
- Prague (République tchèque) / プラハ(チェコ) / Prague (Czech Republic)
- Ostrava (République tchèque) / オストラバ(チェコ) / Ostrava (Czech Republic)
- Auschwitz (Pologne) / アウシュビッツ(ポーランド) / Auschwitz (Poland)
- Cracovie (Pologne) / クラコフ(ポーランド) / Kraków (Poland)
- Varsovie (Pologne) / ワルシャワ(ポーランド) / Warszawa (Poland)
- Nancy (France) / ナンシー(フランス) / Nancy (France)
- Metz (France) / メス(フランス) / Metz (France)
- Verdun (France) / ベルダン(フランス) / Verdun (France)

Libre que j'ai porté pendant le voyage; "Qu'est-ce que l'Histoire?" (E. H. Carr)
旅路に持って行った本; 「歴史とは何か?」(E・H・カー)
Book that I brought all through the trip; "What is History?" (E. H. Carr)

Événement pendant cette semeine; L'aggravation grave de la situation en Ukrain et les manoeuvres militairère de la Roussie
旅行中に起こった事件;ウクライナ情勢の混乱の深刻化とロシアの軍事行動
Event while this week; Worsening of situation in Ukraine and the military activities by Russia


Ce que j'ai senti par cette semaine, c'est que nous tous vivons dans le milieu donné. Mon échelle des valeurs ou ma justice est établie dans cette époque donnée et dans ce millieu donné, puis je suis là en France en faisant mes études sans être mobilisé à une guerre parce que je suis japonais de cette époque donnée, bref je suis là comme un homme formé dans le milieu limitatif qui m'est donné d'une manière complétement exogène. Je ne peut pas m'échapper de ce milieu donné, et ça me fait parfois me sentir un peu nul comme un individu. Mais reconnaître moi-même comme tel, soit reconnaître la non-absoluité de mon échelle des valeurs ou ma liberté des choix, n'est pas du tout une chose négative mais plutôt très importante pour penser bien et vivre bien.
この一週間を経て思ったことは、僕たちは皆与えられた環境の中で生きているということ。僕の価値観も正義もこの時代のこの環境のもとで培われたものだし、僕が今戦争に駆り出されることもなくここフランスで勉強していられるのもこの時代に日本人として生まれたからであって、つまり全て与えられた限定的な環境条件のもとで僕という人間が形成されて今ここにいる。自分をこの与えられた環境から解放することは不可能なのであって、それは個人としての自分を少しちっぽけな存在に思わせることもある。けれどもそういったものとして自分自身を認識し直す、つまり自分の持つ価値観の非普遍性であったり選択の自由度について認識し直すことができたことは全く否定的なことではなくて、むしろより良く考えより良く生きていくためにとても重要なことだったと思う。
What I thought through this week, it is that we all are living in the given environment. My sense of values or my justice are established in a given period and in a given environment, and I am here in France studying but without being forced to go for the war because I am a Japanese in this period, in short I am here as a man formed in a limited environment which is given exogenously at all. I cannot escape from this environment, and it make me feel like null as an individual sometimes. But to recognize myself as such, meaning that to recognize the non-absolute of my senses of values and my liberty for the choice, is not negative at all but is rather important for think well and live well.

En outre, c'était une occasion pour apprendre la faiblesse, l'impitoyabilité et l'importance de l'histoire. Je pense écrire une autre fois sur ce sujet en mentionnant "Qu'est-ce que l'Histoire?" par E. H. Carr.
そしてまた歴史というものの頼りなさや残酷さ、重要さについても学ぶ機会だった。これについてはE・H・カーの「歴史とは何か?」に言及しながらまた改めて書きたいと思う。
In addition, it was an opportunity to learn the weakness, the mercilessness and the importance of the history. I would like to write about this issue at another chance with mentioning "What is History?" by E. H. Carr.

J'avais envie de faire ce type de voyage depuis que j'avais décidé de venir étudier en France, alors je ne peux pas bien résumer toutes mes idées mais c'était vraiment une très bonne expérience.
こうした旅はフランス留学を決める時点からしたいと思っていたことなので、すっきり考えをまとめることはできないけれども、本当にとても良い学びができた。
I was thinking of doing this kind of trip since I decided to come to France for my study, so I cannot make a good summary of all my thoughts but it was a really nice experience.


Photo à Prague / プラハでの写真 / Photo at Praha
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J'aimerai bien écrire aussi des choses bien amusantes, mais ça sera aussi une autre fois.
もっと楽しかったこととかも書きたいところだけど、それもまた今度ということで。
I would love to write the things that are more amusing also, but it will be at another chance too.


Ah, écrire un article en trois langues, ça met beaucoup beaucoup de temps ! Je n'ai plus d'énergie pour réviser mon français (non plus pour mon anglais), désolé pour les erreurs et les pauvres textes !
ああしかし三つの言語で記事を書くのは時間がかかるわ!英語もフランス語ももう確認する力が残ってないのでこのままアップしちゃう。
Ah, writing an article in three language takes a lot of time ! I don't have any more energy to make the revision on my English (neither for my French), sorry for the mistakes and the poor texts.
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by kan-net | 2014-03-04 10:45 |