2007年11月22日
うかうかしていたら、あと2週間しかなかった。
JCIの論文投稿申込みまで。
12月6日の夕方5時までに論文の題名と概要を送らなくてはならない。

この事態、先生は気付いているのだろうか。少なくとも僕は7日だと思っていた。
この無慈悲な不意打ち。もはや夕立に降られる洗濯物の気持ちである。

しかもよく考えてみるとこの週は研究室ミーティングが変則で6日に繰り上がってるのである。
そしてくしくもこの日は僕がコンクリ研で初めて研究発表を行うことになっている。
つまりこの日の昼間に約10分間の発表と約50分間の質疑が僕を待ち受けているのだ。

さらにこの日は年度初めから決められていたグループゼミまである。
これに至っては特にやることもないのに昼から夕方まで4時間ほど僕を拘束するつもりだ。


僕は聞いた。
「これは…もはや僕を生かしておくつもりはないということなのか。」

Kは言った。
「いいえ、そんなことはないわ。あなたが早く謎を解いてさえくれたら、あなたは普段どおり、いえ、むしろもっと規則正しい生活で生きていけるわ。」


僕はKを見つめていた。Kはまるで紙に書かれた文字のようにそこでジッとしていた。

Kが僕の前に姿を現したのは11月の頭だっただろうか。僕はそれ以来ずっとKの身辺の捜査にあたっていた。様々な怪しい関係者が捜査線上に浮上したが、どれも決定的な証拠をあげられずに終わっていった。しかし僕は捜査の手を緩めるわけにはいかなかった。Kが何かを握っていることは明らかだった。こうすることが社会のために、そしてK自身のためにも良いことなのだ。僕はそう信じて捜査を続けていた。
しかし…まさか自分が追い詰められることになるとは、率直に言って考えてもみなかった。

「早く謎を解いてさえくれたら」。

そんなこと今さら言うまでもない、僕だってそうしたいさ。僕は焦りと苛立ちで冷静さを失いかけていた。僕だって早く謎を解きたい、でもこれまで3週間見つからなかった答えがあと2週間で見つかるという保証がどこにあるんだ?そんなこと言っている間に君が答えを教えてくれたら良いじゃないか。
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by kan-net | 2007-11-22 17:00 | 学業
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