2007年11月11日
せっかく休みを返上したのに――。

今日僕は朝から捜査本部にこもり、なんとかKとφの関係に隠された闇を暴いてやろうと画策していた。Kとφには何か深い関係がある。表面上は単なる知り合いだが、何か特別な状況下ではこの関係は「単なる知り合い」を超えた何か、とても重大な秘密を持つ何かになると、捜査本部は踏んでいた。僕は最近になってこの捜査本部に配属となり、この関係を探る極秘捜査に当たっていた。今日もその捜査の続きのために、わざわざ休みを返上して本部までやってきたのだ。しかし日も暮れたところで、目星をつけて尾行し続けていたTがシロだとわかった。捜査は白紙に舞い戻った。

こんな夜は飲むしかない。

そう心に決めて僕は南北線に乗り込んだ。日曜だからか南北線はいつもより空いているようだった。

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南北線で帰るときはいつもなら西ヶ原で降りるのだが、今日は一つ前、駒込で降りた。そう、明日の朝メシ会新歓の食材を買うためである。エネルギースーパーの店頭にはいつもどおりフルーツが並んでいる。そして僕はその中に柿の姿を認めた。

柿。そうだ柿じゃないか、秋の果物と言えば。

しかし僕は柿を買わないことにした。告知に含まれていないからである。柿の嫌いな人が来たり、はたまた柿の好きな人が来なかったりと、後で不満の声が出ては困る。明日のフルーツは予定通り、リンゴと、バナナだ。

僕は予定通りの食材を買い込んで家へ向かった。

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簡単な食事を済ませた僕は、キムチをつまみにビールを飲んでいた。テレビでは野球の試合が放送されていたが、試合終了を前に中継が終わってしまった。親父がまた小言を言っているんだろうなと思いながら、僕はテレビから目を離してぼんやりと部屋を見渡した。脱ぎ捨てられた洋服、散らかったプリント、洗い忘れたコップ…。以前は我ながら感心するほどにキチッキチッと整理整頓していたものだが、最近どうも怠け癖がついてしまったようだ。

よくない。

僕は残りわずかとなったビールを飲み干して、洋服とプリントとコップを片付けた。
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by kan-net | 2007-11-12 03:59 | 暮らし
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