暗唱カムバック
誰もが経験したことのある、
古典の名作を暗唱@中学の国語の授業
うちの母校では覚えた人から先生の前に並んで、一人ずつ暗証していた。
全く一言も間違えずに言い切ったらクリアで、そしたら暗唱範囲を広げていくんだけど、
最低限の範囲からなかなかクリアできずにずーーーっと苦労してた人もいたなぁ。

僕はというと。
大得意でした。
古典に組み込まれたあの軽快なリズム感が好きだからなんだろうな。
誰よりも早く、すぐ覚えて暗唱できるようになった。
そして教科書の字が大きいとは言え8ページくらい丸暗記した。
本当に覚えるのが楽しかったし、覚えの早さで得意になっていたものだ。

で。
思い出してみました。


 『平家物語』 ※暗唱トライ
 ぎおんしょうじゃのかねのこえ、しょぎょうむじょうのひびきあり。
 しゃらそうじゅのはなのいろ、じょうしゃひっすいのことわりをあらわす。
 おごれるものはひさしからず、ただはるのよのゆめのごとし。
 たけきものもついにはほろびぬ、ひとえにかぜのまえのちりにおなじ。

…!!
惜しい!!
3行目、「おごれる者」だったか!!
でもほぼ合ってるやんな。M野先生の教育効果や。

『平家物語』 ※正解
祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。


つぎ。

 『竹取物語』 ※暗唱トライ
 いまはむかし、たけとりのおきなというものありけり。
 のやまにはいりてたけをとりつつ、よろづのことにつかいけり。
 なをば、さぬきのみやつことなん、いいける。

あれーーーだめだ、ほとんど思い出せない。あと半分くらい覚えたのに。
しかも2行目、「野山にまじりて」かー。

『竹取物語』 ※正解
今は昔竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて、竹をとりつゝ、萬の事につかひけり。名をば讃岐造麿となんいひける。その竹の中に、本光る竹ひとすぢありけり。怪しがりて寄りて見るに、筒の中ひかりたり。それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり。


つぎ。

 『奥の細道』 ※暗唱トライ
 つきひはひゃくたいのかかくにして、ゆきこうひともまたたびびとなり。

最悪や。ここまでしかわからんとは…ショックや。M野先生ごめんなさい。

『奥の細道』 ※正解
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして、旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に、白川の関こえんと、そヾろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず、もゝ引の破をつヾり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、 
草の戸も住替る代ぞひなの家
面八句を庵の柱に懸置。


てか、あれ、那須与一がひいふっとぞ射切ったのは平家物語?南無八幡大菩薩。
行く川の流れは絶えずしてまた元の水にあらずは方丈記か、あーこれもかなり覚えたのに。

うーん、くやしい。
なんだか、持ってると思ってた財産をいつの間にか失ってた感じ。
くそぉ…

これだから「声に出して読みたい日本語」が売れるんだな。
ちくしょー人の心を見透かしたような真似しおって。
買ってあげない。立ち読みしちゃる。

ちなみにこの本の著者はこう述べているそうだ。

「幼い頃に、意味のわからない文章を覚えさせるのは拷問とも言える強制だという考え方がある。私はこうした考えに与しない。できるだけ早い時期に最高級のものに出会う必要があるとむしろ考える。意味がわかるのはそのあとからでもよい。たとえ意味がわからなくとも、その深みや魅力は伝わるものだ。よしんばそのときに魅力を感じなかったとしても、後年それを覚えたことに感謝するときが来る。」


むむむ。。。
もっともなことを言いおって…。。。
でも買ってあげない。立ち読みだもんねーだ。
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by kan-net | 2006-01-26 19:45 | 何気ない
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