パリに戻って1か月が経過
TwitterとFacebookではシレっと書いたけれども、約1か月前の3月29日に東京を発ってパリに到着している。最初の10日間ほどは友人宅に居候させてもらい、4月7日からはパリ17区のワンルームを借りて一人暮らしをしている。パリジャンである。

今回のミッションは、ずばり、就職活動。

昨年12月にフランスの大学院を修了し、帰国して12月末には前職の会社を正式に退職した。2年前、2012年の12月末には上司が「欧州は不景気が続いているし、戻ってくる可能性を残しておいたら良い(そして戻ってこい)」と言ってくれたので休職扱いでの留学だったのだけど、留学を終えてやはり退職させていただいた。転職先が決まっての退職ではない。

欧州の会社で働いてみたいというのは留学を始める時点から思っていた。かねてから、日本は世界地図の右端の国であって世界はもっとずっと広い、その広い世界のうちの中心のひとつと言えそうな欧州で考え方や働き方を見てみたい、と思っていた。21か月間の留学を通してその一端は見られたと思うけど、奨学金をもらって守られた環境で過ごしたこともありフランス社会にしっかり突っ込めたという実感がないし、もともと留学期間中に勉強したかった内容がちゃんとカバーできなかったことも相まって、まだまだやりたいことがここ欧州には残っている。

そんなわけで1か月前からパリに戻ってきて細々と就職活動をしているのだけど、先日、かなり興味深いしおそらくその資格が自分にはあると思われたポジションへの応募が、インタビューまで行き着くこともなく書類審査だけで落ちた。ショックだった。実力はともあれ、書類上はそれなりに強いと思っていたので。

まだ今のところなりふり構わず応募するのではなく、以前から興味のあった会社、知人づてに良い評判を聞いた会社に狙いを絞り、求人情報をじっくり見て応募しているので、そんなにたくさんは出していない。ただこれからどうなるだろうか、どうやら実務経験4年程度を対象とした求人はあまり多くない。しかも前からわかっていたことだけど僕が以前の仕事で最もよく利用していたソフトウェアは日本独自のもので世界的には使われるどころか知られてすらおらず、世界標準のソフトウェアは使ったことがないのだ。

日本に帰れば職に就けるだろうとは思う。現在30歳で海外実務経験もあるので、実は国際機関へも若手採用枠を利用すれば今なら行けるかもしれない。だけどイギリスの建設コンサルタントには書類で落とされた。こういうところで勝負してみたい。学歴も実績リストも大して効かず、結局お前は本当は何ができるのというところ。むしろ労働ビザの関係で会社からしてみればコストになるようなところ。こういうところにどうにか食い込んで、いつクビになるかも知れない環境で、足りない知識と技術を習得し直し、下手な言語を磨き直したい。そして多国籍軍の中で自分をちゃんと位置づけられるようになりたい。それが、次のステップでの目標だ。

自分をどこまで信じられるかという話でもある。自分のことは誰よりも自分自身がよくわかっていて、失望させられた自分もあれば希望を抱かせてくれる自分もある。その上で、ここはどうにか自分への希望を保って、もう一度、何とかしてある一線の上に自分を持ち上げたい。10年物の大仕事、まだ磨けるはずだ。それが途切れた時には、日本に帰るかもしれない。だから暫くは日本のみんなに会えないことを願いたい。でも、皆さんの方から欧州へお越しの際は、是非お声掛けくださいね。

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久しぶりに出てきた友人のブログを読んで刺激を受けて何か書こうと思ったんだけど、そちらとは大違いでかなり内省的な記事になってしまった。まあそういうこともあるだろう。
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by kan-net | 2015-05-02 05:27 | 道しるべ
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