ウガンダ旅行(2014年11月)の手短な回想
2014年11月のウガンダ旅行についての回顧録。


11月11日(火)がフランスの祝日、それに合わせて10日(月)もインターン先が休業だったので4連休ができたということで、8日朝に出国-8日夜に到着、11日夜に出発-12日朝に帰国という日程でウガンダの首都カンパラへ旅行に行ってきた。

そもそもウガンダに行こうと思い立った理由は、単に、なんとなく気になっていたから。友人Sくんがウガンダで人生変わってるのと、友人Mくんが最近カンパラで働き始めたっていうので、ウガンダってそうなの?なんなの?という気持ちがあり。行ったことない国だしヨーロッパからまあ近いしMくんの激励も兼ねて行っとこう、と思い立ち、10月上旬のある日、パリ-カンパラ間の往復チケット(約560ユーロ=約8万円?)を買ったのだった。
(なおその時には11月24日提出期限の修士論文にここまで苦戦することは、、いや、わかり切っていたけど目を背けていたんですな。)
(ちなみにチケットを買ってから気づいたけど、アフリカ大陸でかい。ウガンダ遠い。パリからナイロビまで8時間、ナイロビからカンパラまで1時間で、乗り継ぎ合わせて片道11時間くらいかかった。)


今回、実は前職最後の出張となった2012年10月末のジャカルタ以来、なんと2年ぶりの「途上国」ということで、渡航にあたっては結構緊張というか、アレ、どんなんだっけ、という感じで飛んでいた。あとちょうど時期的に西アフリカでエボラ出血熱が大流行・拡大中だったので、ん、大丈夫か、という気持ちも持ち合わせつつ。でもエンテベ空港で迎えに来てくれたMくんと合流した後は緊張もほぐれ、夜の暗闇の中、車線マークも何もないいわゆる「途上国な空港道路」をVanに乗って市内へ向かう道程ではいろいろと感覚も蘇ってきた。初めてのウガンダだったくせに「懐かしいなあ」というのが率直な感情だった。

滞在するうちに感じたことだけど、ウガンダは東南アジアで言うところのカンボジアやラオスあたりに似た印象なのかなと。近隣に地域の発展リーダー国(ケニア-ベトナム/タイ)があるので相対的に後れを取っており、また自らその状況にやや甘んじるようなところがある。その隣国との人や物の交流・交換が盛んで、サービス水準の高さを求められるような仕事は実は隣国の人に取られている。人々が親切で自然も多く残っており、訪れた外国人なんかからは良い国だ、この先も今の良さが残ってほしい、なんて言われる。などなど。飽くまで個人的な印象ではあるけど。

ただやっぱり空気感はアフリカだなと感じた。エチオピアにもケニアにも通じるアフリカらしさがどこかにある気がした。単純に、人々の肌の色や街中の土の色というのが当然大きいと思う。あとは体型も違うかな、アフリカの人たちは細身でスラッとしているような気がする。

写真1.街中のちょっと栄えたあたりの写真
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写真2.郊外の普通な道
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提出期限2週間前の論文を抱えていたこともあり、実質3日間しかないくせに滞在期間中は午前=論文、午後=出歩きというヘンな時間の過ごし方となった。それでも毎日午後にはMくんが忙しい合間を縫っていろいろと連れて行ってくれて(どこが激励なのか)、とても満足度の高い滞在になった。


出歩き初日、11月9日は最近オープンしたというAcacia mallにてケニア人スタッフに溢れるカフェでランチを摂った後、日本人起業家の方の職場の見学をさせていただいた。カンパラから40~50分ほど郊外に車を走らせたど田舎に養鶏所を構えるこの方、僕と同い年の女性なのだが、HIVポジティブの人々を支援するために何かしたいと、いろんなところで助言や情報を集め、彼ら・彼女らを雇用して養鶏事業をすることに決めて実行したのだった。もうすぐ最初の卵が採れるんですという話を聞かせてくださったのだが、養鶏に関する事前の知識や経験は全くゼロだったらしい。日本の養鶏所にて研修に通うなどして遂にここまでたどり着いたのだ。

写真3.養鶏所
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写真4.養鶏所への行く手を阻むバッファロ軍団
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正直に言って、この方に会えたのがウガンダに行って最も嬉しかったことだと思う。彼女は全くのゼロから情熱一本で行動を起こし、そして実際にこの地にてHIVポジティブの人を雇用して養鶏事業を動かしていた。そんなことって滅多にできることじゃない。事業がうまくいく保証は何もないし、本当に人の役に立てるかわからないし、自分の知らない分野で果たして何か価値を生み出せるのか不安だし。そんなこんなで行動しないか、先ずもう少しちゃんとした武器を持とうなんて言って安全地帯を踏み越えないのが僕の取ってきた行動原理で、それはきっとこれからも変わらない。それ自体が悪いことだとは思わないし僕はこういう人間なのだと思うし、それで彼女の行動原理を羨んだり手放しで褒めたりするのかというとそういう話でもないのだけど、ただ事実として、こうして自分を動かし周りを動かし事業を動かしてる人が、実際にいる。建物があってHIVポジティブのスタッフがいて鶏がいる。その事実を目にできたことはとても刺激的で嬉しいことだった。
(なお後日情報として、いろいろあってこの方は残念ながら事業撤退されてしまったとのこと。事業そのものは現地の人が買い取って続けている模様。非常に残念だけど、彼女がこれから何をするにしても成功してくれることを心から祈っている。)

その後、カンパラ市中心部の市場やバスターミナルを見学。ここらへんはかなりナイロビに似ているなーという印象。そして夜は現地の日本人コミュニティのお食事会に混ぜてもらった。20人以上は居たんじゃないかな、エネルギーのある人ばかりで面白かった。

写真5.市場
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写真6.バスターミナル
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出歩き中日、11月10日。この日は協力隊でこちらに来られた後、現地の方と結婚されて移住し、こちらも事業を起こしているこれまた日本人女性のところへお邪魔した。この方は現地でほとんど売っていない無農薬野菜などを育てる農業を営んでいて、さらに地元出身の旦那さんのおかげもあって養豚や養鶏なども手広くやっておられた。話によると農作物の泥棒被害が後を絶たず大変苦労されているとのことだったけれども。なおこの時にはウガンダでの事業投資の可能性を調査する有志日本人たちによる謎の軍団に合流させてもらった。

写真7.畑に向かう
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写真8.畑
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写真9.子豚さん戦隊
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そしてこの日の夜はローカルフード「ポークジョイント」なる、まあ豚肉の串焼きですか、を暗闇の中で食べて(そういうもんらしい)、さらにその後、偶然カンパラに出張に来ていた前職の先輩方3人のところへ移動して一杯ひっかけたのだった。珍しいこともある。

写真10.ポークジョイント
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そして出歩き最終日、11月11日はMくんの職場の見学をさせてもらった。消毒液を製造・販売し、唯一の国際空港であるエンテベ空港にも消毒液を設置しているような会社だが、オフィスはけっこう何の変哲もなかった。それから空港へ向かう途中、ウガンダの水際対策を一手に担うエンテベ病院へ。この病院、よく仕事で出入りしていることもあってMくんがズイズイ進んで案内してくれたのだけど、僕のような全くの部外者もずいぶん簡単に入れちゃってオイオイと思った。普通エリアと高級(?)エリアが分けられているのは途上国らしい印象。そして医療器具の洗浄の状況なんかも見せてもらったけど、水際の病院の状況としてはかなり厳しいように映った。もしエボラが入ってきたら悲惨なことになりかねないと思ったけど、幸いそんなことはなく落ち着きそうなのでひとまず少し安心。ただいずれにしても状況改善が必須というのは医療素人でも直感的にわかる様子だった。

写真11.オフィス
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写真12.普通エリアと高級エリア
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総じて。実質3日間と短かいのに半分は論文ばっかり書いてるというヘンな旅行になってしまったけど、ウガンダの地を初めて踏み、いろんな分野で自分で活路を開き頑張る日本人たちに会って話をして、現地の空気や食事に触れることができたのは、とても良かった。本当はもっと時間をかけないとわからないことばかりだけど、一部でも垣間見て感じ取ることができたと思う。また行きたいと思う、素敵な国だった。

あともう一つ感じたのは、僕は「途上国」と呼ばれる国が好きなんだろうなあということ。不便なことばかりだし治安も悪かったりするけど、今回のウガンダも初めてのくせに到着してから何故だか不思議と落ち着きを感じたり。もちろん日本やフランスの方が勝手がわかっていて落ち着くのだけど、なんだろうか。うーん、なぜ自分がそういう国のことを好きなのかについてはまた考えてみたいと思うけど、なんとなく、無茶苦茶だなぁ、好き放題しとるなぁ、という状態が好きなのかもしれないなあと思う。まあ、うん、これは後回しだな。


そんな感じ。現地で世話をしてくれたMくんに感謝。なお論文はカンパラでそんなに進まなかったけど無事に提出して修了できたから、ほんと、行って良かった。


写真13.見晴し(奥に見えるのはヴィクトリア湖)
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写真14.オフィス前にて
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by kan-net | 2015-02-09 15:41 |
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