東海道五十三次 第十二日
東海道五十三次の旅、第十二日。今日は手加減抜きの愛知県さんのお仕置きを受けた。

フランス留学の合格通知が来てから一夜明けて、今朝はお礼や手続きのメールをギリギリまで書いた後、午前10時5分にようやく出発。寝不足もたたって身体は疲れているはずだが、気分が良いからであろう、軽やかに速やかに歩みを進める。この調子だったら出発遅れも簡単に取り戻せそうだな、むふふ、と思った僕に思わぬ逆風が。

そう、文字通り逆風である。僕の進路に全く逆行する方向で強い風が吹き付ける。まともに真っ直ぐ歩けないほどの強風。そして昨日とは打って変わった低い気温で、手袋をしないとものの一分で手先の間隔を失ってしまうほど。つらい。寒い。眠い。こんなコンディション、昨晩合格していなかったら絶対に前進できない!と思いながら、昨晩合格していたのでズイズイ進む。必ず最後にKANは勝つ!

強行軍を続けて午前12時35分、第三十五の宿場、御油宿に到着。前の宿場からの距離は約10.2km、所要約2時間30分、歩数16748歩。ごゆ、と読むそうな。

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さらに行くと素晴らしい松並木が姿を現す。松並木は街道のシンボルのようなものだが、ここの並木は路との距離感も良く、青空の中によく映えていた。

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そしてあっという間の午前12時55分、第三十六の宿場、赤坂宿に到着。前の宿場からの距離は約1.7km、所要約20分、歩数2130歩。

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早々に二つの宿場と美しい松並木を通過して気をよくした僕だったが、強い逆風は止むどころかさらに勢いを強め、ついに帽子が吹き飛ばされる。数十メートルの追いかけっこの末に回収できたが、その後、脱帽して歩みを進めることに。そしてそろそろ空腹なのだが目ぼしい飲食店が一向にない。午後2時を回っても何も見つからないので、業を煮やして町の小さな売店でメロンパンを買い、食らいつきながら歩く。旅が始まって以来初の買い食い。まさかこんな寒い日に屋内で食べられないとは…。

逆風がますます強く吹き寄せてくる。もはや手袋をしていても指先の感覚が怪しい。鼻水が出る。足も上がらない。どうしてまたこんなひどい仕打ちを。愛知県にどんな恨みを買うようなことをしてしまったのか思いを巡らせていると、ようやく午後3時25分、第三十七の宿場、藤川宿に到達。前の宿場からの距離は約8.8km、所要約2時間30分、歩数15691歩。

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藤川宿が小さな町で、泊まるところがあれば僕はそこで歩みを止めていたかもしれないよ。しかし幸か不幸か、そこに宿はなかった。さらに先へ歩を進める。日が傾くに従ってますます気温は下がり、路は影を広げていく。そして陽が沈む前に、僕は次なる宿場の「エリア」に辿りついた。あとは宿場の跡を探すわけだが…ここで最後の罠。

「岡崎城下二十七曲り」。岡崎城下に入ったら入ったで、そこから二十七回曲がってもらいますと。適当なところに道標を置いているので従いなさいと、そしたらあなたの行きたい旧東海道を通らせてあげますと。そういう話なのね。何のことだかわからず、道標を真剣に探していなかったら、あっさり道に迷ってしまった。陽が落ちる直前に何かアッタ!と思って駆け寄ってみると、なんか、違うし。

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これで一気に勢いを失ったところで陽が落ちた。冷え切った暗がりの中でテンションと体温も完全に下がりきって、それでもどうにか宿場の跡をと探し回っていたところ、ようやく!城下に入って約30分が経過した午後6時5分、第三十八の宿場、岡崎宿の痕跡に到達。前の宿場からの距離は約6.6km、所要約2時間25分、歩数14720歩。

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この後、二十七曲りの道標に再遭遇したため、宿の近くこれに沿って進むことにしたところ、再度道標を見失う。ここで気持ちを完全に失って、再び道標を求めることはなく午後6時45分、ビジネス山田旅館に投宿した。


感想。遅めながらもウキウキ気分で出発した僕だったが、完膚なきまで打ちのめされた。考えてもみれば僕が合格したからといって愛知県さん的には知ったこっちゃないのだ、それはそうだ。それにしても酷い仕打ちだけど。疲労の度合いが生半可でない。

明日は今日の最後の道標から歩き直そう。


本日の通過宿場:三十四、吉田宿(出発)~三十五、御油宿~三十六、赤坂宿~三十七、藤川宿~三十八、岡崎宿(到着)
本日の歩行距離:約37km(GPS経路データより)
本日の歩行時間:約8時間25分
本日の歩数:52992歩
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by kan-net | 2013-02-09 03:19 |
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