東海道五十三次 第一日
今日、いよいよ念願だった東海道五十三次の旅を開始した。

小学校四年生の時に父兄と富山から東京まで歩くことを企てた時には二日目に富山と新潟との県境を過ぎたところで敢え無く敗退した。小学校六年生のリベンジマッチでは敦賀から奈良までを三泊四日くらいで歩き切った。その後は大学一年生の時に自転車で二泊三日の東京→箱根→富士五湖めぐり→東京の旅をしたくらいで、長らく一線から身を引いていたが、今回、留学までの隙間期間を利用して満を持しての現役復帰。東京・日本橋から始まり、京都・三条大橋まで一息で歩き切る旅の始まりである。

粉雪の舞う中、朝8時25分から四名の来賓と共に、日本橋の道路元標前にて出発式を粛々と執り行い、8時40分、出発。

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新橋に用事があったSo君と途中まで一緒に歩く。休日は人のごった返す銀座も平日の朝は人があまりいなくてのんびりしたものだ。初日ということもあって、あまり飛ばさずむしろ様子を見ながら歩こうということで、幼児のお散歩と並歩したりした午前中。思えばこの頃の余裕のかまし方が間違っていたのか。

いや、実は過ちは既に前夜に始まっていた。これまで4年間のほとんどを海外出張で過ごしてきた僕は「旅に出る」となったときに用意する荷物を完全に海外(途上国)仕様にしていたのだ。今回の旅は日本だと、頭ではわかっているはずなのに詰め込まれる多めの服や多めの薬。無駄にポカリの粉末とか。そうして僕のバックパックは出発時に既に間違った方向へ肥大していたのだった。

肩にめり込むバックパックにやや気を取られながらも、午前10時50分、無事に第一の宿場、品川宿に到着。距離にして約7.8km、所要2時間、歩数は13017歩。まだまだ元気なうえに、So君が再合流するというので30分間ほど休憩を取りつつ公園で遊ぶ園児たちに癒される。

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合流したSo君と歩みを進め、「涙橋っていうのは、西に旅立つ人たちをここで見送って涙したから涙橋っていうんだよ」などと言いながら小芝居の写真を撮る。その直後に確認された事実として、涙橋とは橋を渡ってすぐのところにある御仕置場(鈴ヶ森刑場)へ送られる罪人を見送る別れの場所だったらしい。。。

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さて、ここらへんでどうも悠然と構えすぎていることに気づき、先を急ぐ。昼食を摂ったところでSo君とは道を分かち、一気にスピードを上げて神奈川県へ突っ込む。前のめりっぽく歩くとバックパックも肩にめり込まないのだ、などという理論を打ち立てたころに、時にして午後2時20分、第二の宿場、川崎宿に到着。前の宿場からの距離は約9.8km、所要2時間半(休憩と昼食の約1時間除く)、歩数15706歩。どこらへんが写真とか撮り甲斐のあるポイントなのかわからずウロウロする。

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さて今日の残りはもう一駅。あまり遅くになると横浜の帰宅ラッシュの人たちに遭遇してしまう、との懸念からペースを落とさず前のめりの歩行姿勢を維持。途中、大学生らしき男女約八名の集団を追い抜かしたのだけど、どうも見られている気がして。みょうちくりんな恰好を面白がっているだけなら良いが、もし追いかけきてオヤジ狩られたらどうしよう、今の僕には彼らを成敗するだけの体力が残っているだろうか。眼力だけなら負けないんだけど…とか思ったけど何にも構ってくれなかった。それにしても疲れたなーもうすぐかなーと思いながらガイドブックに目を落とすと衝撃的な文章が。

「神奈川宿は日本橋から7里。足弱とされた女性や老人も、ここまでは1日の行程だった。」

その時に確信したよ、僕、やっぱり荷が重すぎたんだって。明らかにめり込んでるもの。肩口からバッサリと斬りつけられた気分で歩き続けて、しくしくと痛むもの。影響で背中やら腰やらも痛むもの。すぐに要らない荷物を自宅に送ろう、と決意した瞬間だった。

ちなみに出発直前まで下調べをほとんどしなかったので、「東海道は12泊13日が標準」と知った時には愕然とした。53泊54日なのかな?アハ?みたいなことをチラリ以上に思ったりしていた僕は阿呆である。当時の人たちってずいぶん足が弱かったのねぇ、僕なんてゆったりで20日間で行っちゃうんだから、フフン、とか夢の中ででも思ったりしていた僕はド阿呆であるよ。

そんなことをツラツラ考えていたら、午後4時50分、第三の宿場、神奈川宿に着いた。前の宿場からの距離は約9.7km、所要2時間20分、歩数15436歩。

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やっと着いた!本日これでオシマイ!ウェルダン!で、宿は!?と地図やらグーグル先生やらと相談してみると、東海道の経路近くにホテルを発見。進路も稼げるしということでさらに35分ほど歩き、午後5時25分、東横イン横浜西口に投宿。


感想。思っていたよりも熾烈を極めてしまった、過剰負荷も相まって、というのが正直なところ。初日なわけで、もっとひょいひょい歩くでしょうよ、と思っていたのに、この体たらく。肩・背中・腰・ふくらはぎ・足の裏までもう痛くってもー。慌ててコンビニで紙袋を買って、自宅に送る不要な荷物を詰めたわ。そして湿布で患部をケア。気づいたのはやたら右足に負担がかかっているらしいということ。こんなに美しく歩いているつもりなのに、どうしても人体って非対称なんですねぇ、映画って本当に、非対称なんですねえ。と思った。

この調子で残り19日間ってのは、なかなかどうして悪い冗談なのであって、とりあえず明日の早めに不要な荷物を自宅に発送する。これによって数キロ分の荷が下りるわけで、少しは安定感を取り戻すであろう。そして出発時刻も早めるのだ。昔の人々はなんと午前4時に出発していたんだとな!それにならって、僕も午前8時までに出発したいと思う。


歩いている間はいろいろ考えたりするし、毎日ブログで記録を残していきたいと思っている。本当は考えたこととかまだまだたくさんあるけれども、遅くなってしまったので、また明日。

本日の通過宿場:起点、日本橋(出発)~一、品川宿~二、川崎宿~三、神奈川宿(到着)
本日の歩行距離:約32km(GPS経路データを元にGoogleEarthで計測。寄り道が入ってきてる)
本日の歩行時間:約7時間半
本日の歩数:47168歩
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by kan-net | 2013-01-29 00:26 |
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