第9日(9月6日)
前日の午後は既述の通りHUFSに行ってたんだけど、
実はそのウラで他のメンバーは3つの企業を訪問して
いろいろアカデミックなお話を聞いたり土産をもらったりしてたらしい。
ということで、彼らから比べると僕はこの日に初めて、9日目にしてようやく、
ちょっとアカデミックな色をSCに注入することになる。

とは言え午前はそうでもない。表敬訪問チックなことをしてみた。
“CYDECO”(青年同盟)とかいう共産党傘下の学生組織の幹部にご面会なのだ。

・我々に言ってくれれば全越の大学生に連絡できるのだよ。
・我々は新聞を刊行しているから、その新聞に“ADYF”と書けば君たちは
 すぐに全越の学生に知れ渡り、行く先々で自己紹介をしなくても良くなるんだよ。
・まま、青年同盟のバッジをあげよう。
・我々とあなた方で協力し合っていこうじゃありませんか。
・ところで全越の学生サッカー大会に出てみませんか?来年。

おおっ。もはや恐怖。
なぜ恐怖か。それは共産党傘下の臭いがぷんぷんするから。

ご存知、ベトナム社会主義共和国は共産党一党支配による社会主義国。
共産党の力は圧倒的で、反抗的な姿勢を見せることは身の危険につながる。
CYDECOも共産党の傘下で、「学生を統制する」と言っても本来の目的は学生の監視。
つまり、政治にも関心を持つ我々が彼らと手を組むことは
政治的な保護下に置かれるとともに監視下に置かれ、
活動が安全に制約される可能性を示唆している。
火のないところに煙はたたないとは言うけど、僕らは火であるつもりはないけど、
もしそんな姿勢で監視される事態になればやりにくいわけだ。

てことで、この組織とはある程度のうまい距離を保って、
時には権力を利用しながら、しかし強い監視を受けないよう気を配りながら、
なんとなく付き合っていけたらいいと思う。今後ね。

さしあたり全越サッカー大会には出たい。


さて、午後。これが初のアカデミックパート。
日本通運のハノイ支店を日本人5人、ベトナム人2人で訪問。
ベトナムの物流事情の概要と日本通運ハノイ支店の営業概要について伺った。

貿易の基本である海運について、
・海の深さの都合で思い通りの物資輸送ができない
・香港がハブ港になっており、素材がすべて外注のベトナムはリスクが高い
・港から内陸部への積み替え作業が必要(これはどの国も同じだが)
などの短所があるため、陸路が期待される。
陸路の中でも道路については
・中越の国境でチェックと積み替え作業が必要で大渋滞
・ルートによっては途中でフェリーに乗り込まねばならない箇所もある
・路面が悪いので精密機械を運べない
一方で鉄道について
・中越のレール幅が異なるためレールは3本敷いて(国境で切り替える。うまい。)
・国境の税関で積み下ろし、チェックを受ける
僕なんかはまぁまぁ良い環境じゃないかと思ったけど、あまり使えないらしい。
ちなみに空路については
・運べる量が少ない(どこでも同じ)
・大型貨物輸送機の発着に必要な滑走路を持つ空港が少ない
など。大変だね。
今日、タイ、ラオス、ベトナムを結ぶ東西回廊は注目すべき存在。
カンボジア、中国、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムを巻き込む六カ国協定も然り。

などなど。非常に興味深かった。
途中、S子さんの方が詳しい部分とかあって面白かった。


日本通運を出てからはJFPPTオフィスに向かいH本さんと合流。
さらに何故かご家族も合流。優しくて明るいすばらしいご家族。
近場の料理店でピザ等をいただく。
うまい。

ホテルに戻りミーティングを終えたころにH本さんがホテルに来られて
5,6人集まってロビーで一時間ほど雑談。
H本さんはさすが国際機関で働く大人だけあって話されることに重みがあった。
これからも僕たちADYFを応援してくれるとのことで、すごくありがたく、
また同時に、これだけ期待してくださってるんだから、逆にこれに甘えず、
自分たち自身ますます頑張っていかねばならないな、と心を新たにした。
[PR]
by kan-net | 2005-09-06 00:00 | サークル
<< 第10日(9月7日) 第8日目(9月5日) >>